【漢方】ため息をつきやすい2つの体質~気のめぐり、量が少なくなっていないですか?~
ため息
最近、ため息をつきやすくなったと感じることはありませんか?
ため息の要因について漢方の目線で考えたいと思います。
ため息をつくのは心配事や悩みを抱えているときが多いです。
ため息をつくときは胸やお腹の筋肉が緊張して硬くなり、呼吸が浅くなってしまいます。
すると、血液の中の酸素が不足気味になり、それを補うために呼吸をしやすいようにため息がでるといわれています。
漢方において、呼吸は肺がつかさどっています。
肺の働きはいくつかありますが、そのなかに粛降という働きがあります。
粛降というのは下向きに気をめぐらせる働きのことです。
ため息をつく=息を吐くことで、気を下向き送り出すことで気持ちを落ち着けることができます。
深呼吸やヨガ、カラオケで息を吐くことで気分がスッキリするのも肺の粛降のおかげといえます。
次にため息をつきやすい体質について考えたいと思います。
・肝鬱(大きなため息・ストレス・イライラ)
・気虚(回数の多いため息・疲れやすい)
上記の2つの体質について説明します。
肝鬱
肝鬱というのはストレス、イライラ、悩み事、不満、精神的なショックをうけることで肝の気のめぐりが停滞している状態です。
肝気の鬱滞によってさらにイライラ・抑うつへとつながっていきます。
・大きなため息
・胸脇の張り
・憂うつ
・口が苦い
・めまい
これらにあてはまるとき肝鬱の体質の可能性があります。
このようなときは原因となっている気の鬱滞を動かす漢方薬をつかう必要があります。
気虚
疲れ、過労、病気などで気が弱ってしまい、気が全身にめぐることができず、胸が苦しくなってため息となります。
簡単に言えば、元気の不足からため息をつきやすくなっています。
・息切れ
・汗をかきやすい
・けん怠感
・食欲不振
これらにあてはまるとき気虚の可能性があります。
気が足りていない状態であるため、気を補う漢方薬をつかう必要があります。
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