貧血を改善するための漢方薬の選び方とその使い方

貧血は、赤血球のヘモグロビンという物質が少なくなった状態のことです。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ働きがあるため、貧血になるとめまい、立ちくらみがみられやすくなります。

貧血というと、鉄分の不足の印象がありますが、それだけでなく他にも貧血を来す疾病もあります。

記事の後半では、再生不調性貧血のお客様の報告をまとめています。

貧血を漢方で考えると？

貧血という状態を漢方で考えてみます。

ヘモグロビンという物質が不足していると考えると、身体の栄養が不足しているととらえられ、血虚となります。

貧血にみられる症状のめまい、息切れ、けん怠感から考えると、気虚ともとらえることができます。

貧血は漢方で考えると、「血虚」であり、「気虚」ともいうことができます。

貧血につかう漢方薬

貧血につかう漢方薬に、当帰芍薬散、当帰芍薬散加人参、四物湯、帰脾湯、十全大補湯、人参養栄湯があります。

むくみ、貧血気味が気になる女性に

☑生理痛、生理不順がある
☑むくみやすい　
☑めまい　
☑貧血気味

貧血とむくみの症状があれば、血を養い、水を巡らせる当帰芍薬散がおすすめです。

生理不順、貧血が気になる女性に

☑貧血気味
☑生理不順
☑肌の乾燥　
☑しみ　

貧血、肌の乾燥の「血虚」がみられるときは血を養うことに特化した四物湯がおすすめです。

心身の疲れ、不眠が気になる方に

☑心身の疲れ
☑不眠
☑精神不安
☑貧血、肌の色つやが悪い

貧血、疲れ、不眠症などがあるときは血でも心の血を養う必要があるため、酸棗仁・竜眼肉の入った帰脾湯がおすすめです。

疲労倦怠感が気になる方に

☑体力が弱い
☑食欲不振
☑胃腸の衰え　
☑手足の冷え　
☑貧血　
☑肌の乾燥

疲労倦怠感の気の不足と、貧血の症状があるときは、気血を同時に補っていく必要があります。気血を同時に補う漢方薬に十全大補湯があります。

十全大補湯とよりも、さらに身体が弱っている方であれば、人参養栄湯が適しています。

再生不良性貧血のお客様

再生不良性貧血の方で漢方を服用されたお客様からのレビューを記載しています。

体調が良くなりました！
長年悩んでいためまいが漢方薬で治ったので、持病の再生不良性貧血も、少しでも良くなればと思い、漢方薬を試す事にしました。漢方薬を調べている時に、私の体のいくつかの問題が、この再生不良性貧血のためだと知りました。血液が足りないために内臓や皮膚に影響が出ています。そして漢方薬を服用後、長年悩んでいた腸の調子が信じられないくらい良くなりました。たった１０日間で　こんなに良くなるとは思っていませんでした。これから漢方薬について学びたいと思います。