夏バテを改善するための漢方薬の選び方とその使い方 

 この記事を書いた人

・灯心堂漢方薬局 薬局長
・薬剤師歴10年以上

店舗のLINE登録者数1000人以上
・漢方を通して、皆様が少しでも健康に過ごせる手助けをできればと思います。>>プロフィール記事はこちら

西山光です
目次

夏バテ

夏の暑い時期になると食欲がなくなった経験はありませんか?

身体がだるい、食欲不振、イライラなどのさまざま症状を呈します。

一般的に夏バテの原因といわれているのは、外と室内での温度差による自律神経の乱れ、脱水、睡眠不足などあります。

夏バテは暑気あたりともいいます。

夏バテの予防と対策についてこちらのサイトが詳しく説明しているのでご参考にしてください→

夏バテの漢方での原因は?

漢方では暑気あたりの原因は、暑気によって水分が減り、気も消散した結果と考えられます。

暑気によって、気も水も減っている状態のため、食欲もなくなり、悶々としたはっきりしない症状がつづくようになります。

反対に、夏だからといって、水分を取りすぎたり、冷たいものを食べ過ぎることでも食欲不振につながる場合もあります。

湿気、水分をため込みすぎることから、食欲不振、下痢につながる場合もあります。

夏バテの漢方薬は?

夏バテ(暑気あたり)につかう漢方薬に清暑益気湯、藿香生気散があります。

清暑益気湯

清暑益気湯(せいしょえっきとう)は字のごとく、暑さを清め、気を益する漢方薬です。

清暑益気湯は人参・黄耆・白朮・麦門冬・当帰・陳皮・五味子・黄柏・甘草から構成されています。

暑気によって水分が不足している状態です。

清暑益気湯には人参・麦門冬・五味子の生脈散の組み合わせが入っています。

人参・麦門冬が甘味で気・津液を補い、五味子の酸味で収斂し、気・津液を相乗効果で補います。

黄耆・白朮も気を補う生薬であり、人参の働きを助けます。

黄柏は清熱の漢方薬です。

暑気によって、身体にこもっている熱を黄柏が冷ましてくれます。

清暑益気湯は気を補い、水を補い、こもっている熱を追い出し、暑気あたり(夏バテ)につかいます。

清暑益気湯の効能効果は「体力虚弱で、疲れやすく、食欲不振、ときに口渇などがあるものの次の諸症:暑気あたり、暑さによる食欲不振・下痢、夏痩せ、全身倦怠、慢性疾患による体力低下・食欲不振」です。

藿香生気散

藿香生気散(かっこうしょうきさん)は夏バテの湿気による食欲不振、下痢に対応した漢方薬です。

藿香生気散には藿香(かっこう)という生薬が入り、藿香の芳香にて湿気を追い出します(漢方では芳香化湿といいます)。

藿香生気散には白朮・茯苓・大腹皮などの水分を追い出す生薬が多く入っています。

夏場に、脱水を防ぐために水分を多く取りすぎて調子が悪くなったり、冷たいものの食べ過ぎで下痢になったりするときに、過剰な水分を追い出します。

藿香生気散の効能効果は「体力中等度以下のものの次の諸症:感冒、暑さによる食欲不振、急性胃腸炎、下痢、全身倦怠」です。

夏バテのなかでも、水分を消耗し、熱感がある場合は清暑益気湯が適しています。

夏バテのなかでも、身体に冷たいものや、水分の取り過ぎからくる場合は藿香生気散が適しています。

友だち追加
目次