灯心堂漢方薬局

【漢方】片頭痛の7つの体質~漢方では痛み方、痛む場所、体質から考えます~

偏頭痛、片頭痛、頭痛

 

片頭痛(偏頭痛)とは、こめかみから目にかけて、片側を中心に、時には両側や後頭部までもひろがって起こる頭痛のことです。

 

片頭痛が起きる要因は、ストレス、寝不足、女性ホルモンの変化、天候や気圧の変化、空腹、肩こり、アルコールなどがあります。

 

片頭痛のメカニズムは、まだ完全には解明されていません。

 

ここでは、偏頭痛だけでなく、頭痛全般をまとめています。

 

 

頭痛の痛みの種類

頭痛といっても、漢方では痛みにも種類があります。

 

病院にいくと、どんな痛みですか?ときかれることがあると思います。

 

どんな痛みなのか、痛み方も漢方では重要な情報になります。

 

痛み方と状態によっても、漢方薬、体質は異なってきます。

 

 

気滞の痛み

気滞とは気の鬱滞のことです。

 

気滞の痛みは、張ったような痛みになります。

 

イメージとしては空気です。

 

実際の身体の中に空気がたまっているわけではありませんが、気がたまることで張ったような痛みとなります。

 

気滞の痛みは頭では張ったような痛みとなり、生理のときは張ったような生理痛となります。

 

 

血瘀の痛み

血瘀(けつお)は血の滞りです、

 

瘀血(おけつ)ともいいます。

 

気と異なり、血は物質として形をもっています。

 

瘀血の痛みは刺すような痛みになります。

 

気滞と異なり、移動性はなく、同じ部位が痛みます。

 

頭では刺すような頭痛となり、生理のときは刺すような生理痛となります。

 

 

痰飲の痛み

痰飲(たんいん)とは、粘性をもった水のことを表現します。

 

粘性をもっているため、動きが悪い水のイメージです。

 

痰飲は水の性質をもっているため、重だるい痛みとなります。

 

痰飲によって気血のめぐりも邪魔されるため、めまい・ふらつきも起こることがあります。

 

痰飲は頭では重だるい痛みとなり、関節では重だるい足腰の痛みとなります。

 

 

頭痛の部位

頭は経絡の集まる部位であり、経絡の流れに異常があれば頭痛が生じます。

 

経絡が通っている部位は決まっており、頭痛の場所によってどの経絡が原因なのか、考察できます。

 

太陽経頭痛

足太陽膀胱経(あしたいようぼうこうけい)は、項(うなじ)を通る経絡です。

 

カゼ引いた時もこの経絡に不調を来しやすく、カゼ引いて首が重たるなるのは足太陽膀胱経が関係しています。

 

カゼ引いていなくても、太陽膀胱経の流れが悪ければ、後頭部~項が痛みやすくなります。

 

 

陽明経頭痛

足陽明胃経(あしようめいけい)は、喉を通り、前頭部を通る経絡です。

 

陽明胃経の経絡に不調があると、前頭部~眉に頭痛が起こりやすくなります。

 

 

少陽経頭痛

足少陽胆経(あししょうようたんけい)は脇腹などの身体の側面を通る経絡です。

 

頭に経絡が通るときも側面を通り、耳下から頭へ経絡が通っています。

 

少陽胆経の経絡に不調があると、頭の両側、耳あたりに頭痛が生じやすくなります。

 

 

厥陰経頭痛

足厥陰肝経(あしけっちんかんけい)は、頭の頭頂部を通っている経絡です。

 

頭頂部のところは、百会というツボがあり、その字の通り頭頂部はあらゆるものが会する場所とされています。

 

厥陰肝経の経絡に不調があると、頭頂部に頭痛が起こりやすくなります。

 

 

頭痛につかう漢方薬は?

頭痛につかう漢方薬に呉茱萸湯、釣藤散、半夏白朮天麻湯、苓桂朮甘湯、五苓散、清上蠲痛湯があります。

 

頭痛の要因を5つにわけ、ぞれぞれについて説明します。

・寒飲(冷え性、吐き気)
・肝陽上亢(いらいらしやすい)

・痰濁(めまい、ふらつき)

・水飲(めまい、動悸)

・風熱(頭痛、顔面痛)

 

寒飲・冷え

いわゆる偏頭痛・片頭痛の方に多くみられる体質です。

 

身体の温める力が弱いと、冷えを追い出すことができなくます。

 

冷えには動きを止める働きがあり、冷えによって気のめぐりが悪くなり、頭痛・肩こりになります。

 

冷え性と偏頭痛がある方はこちらにあてはまります。

・手足の冷え
・めまい
・胸、お腹が張る
・吐き気
・温めると軽減する

これらにあてはまるときは寒飲による頭痛の可能性があります。

 

不足している気を補い、身体の奥から温める呉茱萸湯をつかいます。

 

呉茱萸湯(ごしゅゆとう)の主薬の呉茱萸が身体の中を温めてくれます。

 

呉茱萸は温めるだけでなく、冷えによって動きが悪い気のめぐりも改善します。

 

身体を温め、気のめぐりも改善することで頭痛に効果を発揮します。

 

生理前に手足が冷えて頭痛がするというのはこの体質になります。

 

冷え、肩こりもある頭痛には呉茱萸湯です。

 

 

肝陽上亢・高ぶり

気が高ぶりやすい体質を肝陽上亢と漢方では表現します。

 

高ぶった気によって、慢性頭痛となり、それ以外にもイライラも生じやすくなります。

 

高ぶった気によって様々な症状を示します。

・慢性頭痛
・肩こり

・いらいら

これらにあてはまるときは肝陽上亢の頭痛の可能性があります。

 

高ぶっている気を静め、不足しているものを補う釣藤散をつかいます。

 

釣藤散(ちょうとうさん)には釣藤鈎(ちょうとうこう)・菊花が入り、高ぶった気を鎮めてくれます。

 

気の高ぶりの頭痛には釣藤散が適しています。

 

 

痰濁

痰濁とは、漢方では動き悪い水を意味します。

 

痰濁の動きの悪い水によって、気血の流れが邪魔され、頭痛、めまい、ふらつきが生じます。

・めまい

・ふらつき

・頭重

これらにあてはまるときは痰濁の頭痛の可能性があります。

 

痰濁をとる漢方薬には半夏白朮天麻湯があります。

 

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)はめまい、ふらつきに使われる漢方薬です。

 

半夏白朮天麻湯の半夏が痰飲を取りのぞき、天麻が気を鎮めることで頭痛、めまいに効果を発揮します。

 

それだけでなく、人参・黄耆などの胃腸を助ける生薬も入り、半夏白朮天麻湯は胃腸が弱く、めまい、頭痛のある方に適しています。

 

 

水飲

水飲とは、過剰になっている水を意味します。

 

過剰に停滞している水によって、気血のめぐりが悪くなり、頭痛が生じます。

 

雨に日に頭痛が悪化する、二日酔いの頭痛などは水飲が原因の頭痛と考えられます。

・めまい

・むくみ

・動悸

これらにあてはまるときは水飲による頭痛の可能性があります。

 

水のめぐりを改善し、頭痛につかう漢方薬に五苓散があります。

 

五苓散には、白朮・茯苓・沢瀉・猪苓の4つの生薬が入り、水のめぐりを改善します。五苓散の桂皮は気の流れを改善し、水のめぐりを助けます。

 

雨の日の頭痛、むくみなど水による症状がある頭痛には五苓散が向いています。

 

 

風熱

風熱は、風の性質と熱の性質をもった邪のことです。

 

身体に風熱が入り込むか、風熱を生じることで頭痛となります。

 

風熱の頭痛には清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)を使います。

 

清上蠲痛湯 (せいじょうけんつうとう) – 小太郎漢方製薬株式会社 (kotaro.co.jp)

こちらのサイトで清上蠲痛湯について詳しく説明されています。

 

 

 

 

 

 

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