冷え性を改善するための漢方薬の選び方とその使い方

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西山光です
目次

冷え性(冷え症)

冬になると冷え性に悩まされる方も多いと思います。

冷え性とは、医学的な定義はありませんが、いつくのか原因は考えられます。

・自律神経の乱れ
・皮膚感覚の乱れ
・血液循環の悪化
・少ない筋肉量
・女性ホルモンの乱れ

女性に冷え性が多いのはどうしても筋肉量が少なかったり、ホルモンが乱れやすいのが要因です。

冷え性についての詳しく説明はこちらのサイトを参考にしてください→

次に漢方では冷え性をどのように考えるのか説明します。

冷え性の漢方での原因は?

漢方では冷え性の原因として、中焦虚寒(おなかの冷え)、腎陽虚(トイレが近い)、血虚(生理不順、生理痛、肌の乾燥)、気滞(ストレス、緊張)などの体質が考えられます。

冷え性につかう漢方薬は?

冷え性につかう漢方薬に当帰四逆加呉茱萸生姜湯などがあります。

生理不順、生理痛、肌の乾燥をともなう冷え性(血虚)

血虚という血が不足している状態のところに寒冷が入り込み、冷え性となります。

体質として女性は生理が毎月あり、血を不足しやすい状況にあります。

女性で冷え性であればこの体質の方が多いです。

・生理不順
・生理痛
・しもやけ
・顔色につやがない、くすみやすい
・肌が乾燥しやすい

これらの症状にあてはまるときは血虚による冷え性の恐れがあります。

このときは血を補い、血の巡りをよくする当帰四逆加呉茱萸生姜湯をつかいます。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)には当帰・芍薬の血を補う生薬と、呉茱萸・生姜・桂皮・細辛の温める生薬が多く入っています。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯は血を補い、温める働きが強いため冷え性の方に広くつかわれています。

おなかの冷えと冷え性(中焦虚寒)

冷えの原因がおなかにあるときです。

お腹の気が十分にないため、冷えが生じやすく、冷え性となります。

・おなかの冷え
・手足の冷え
・軟便
・食欲不振

おなかの冷えが原因であるため、食欲や軟便にも影響がでます。

そのときは生姜などが入った、おなかを強く温める漢方薬をつかいます。

頻尿をともなう冷え性(腎陽虚)

陽虚という、体を温める力が弱い状態です。

気には温煦(おんく)という身体を温める働きがあります。

身体を温める力が弱く、一緒に水のめぐりも悪くなり、頻尿になります。

・手足の冷え
・頻尿
・色の薄い尿

身体が冷えて、頻尿になりやすい方は八味地黄丸が適しています。

八味地黄丸

八味地黄丸は桂皮・附子が身体の奥から温め、地黄・山薬・山茱萸が補腎の働きがあり、身体を温めてつつ、頻尿を改善する働きがあります。

ストレス、緊張をともなう冷え性(気滞)

気のめぐりの悪さによる冷え性です。

イライラ、緊張によって気のめぐりが悪くなり、気を末端まで送り届けることができなくなり、冷えを感じます。

この冷え性の特徴として実際に手を触ってみるとそこまで冷えていないことが多いです。

・イライラ
・緊張
・ストレス
・他人が触れるとそこまで冷えていない

これらの症状がみられるときは気滞による冷え性の恐れがあります。

そのときは気のめぐりをよくする漢方薬をつかいます。

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