排尿痛・膀胱炎を改善するための漢方薬の選び方とその使い方

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西山光です
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排尿痛

排尿痛に関する疾患として、急性膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、尿道炎などがあります。

ここでは排尿痛につかわれる漢方薬について説明します。

排尿痛の詳しい説明についてはこちらのサイトがわかりやすいので参考にしてください→

排尿痛の漢方薬は?

排尿痛の漢方薬に五淋散、竜胆瀉肝湯があります。

五淋散

五淋散(ごりんさん)は頻尿、排尿痛、残尿感に用いられる漢方薬です。

黄芩・山梔子の熱を冷ます生薬、茯苓の水のめぐりを改善する生薬、芍薬・甘草で過度な筋肉の緊張を抑え、痛みを和らげる組み合わせの漢方薬です。

次に紹介する竜胆瀉肝湯に比べると生薬数は少なくなっています。

竜胆瀉肝湯

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は下腹部に熱感や痛みがある、排尿痛、残尿感、尿の濁りのあるときにつかう漢方薬です。

竜胆瀉肝湯は竜胆・黄芩・山梔子の炎症を抑える生薬が多く、木通・沢瀉・車前子の水のめぐりを改善するも多く入っている漢方薬です。

五淋散よりも熱を冷ます生薬の数が多く、熱感が強い時は竜胆瀉肝湯の方が向いています。

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