灯心堂漢方薬局

かゆみの漢方薬2選~漢方ではかゆみを体質から考えていく必要があります~

かゆみ

 

かゆみのメカニズムは完全にわかっていませんが、ヒスタミンという物質が関係しているといわれています。

 

ヒスタミンが皮膚の知覚神経に働き、その刺激がかゆみとして脳に伝達されます。

 

またヒスタミンは肥満細胞に貯蔵され、刺激によって放出され、アレルギーにも関与しています。

 

かゆみの詳しいメカニズムについてはこちらのサイトを参考にしてください→

 

かゆみを引きおこしやすい疾患に、湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮膚掻痒症、老人性皮膚掻痒症などがあります。

 

 

かゆみの漢方での原因は?

 

漢方において、かゆみは風(ふう)が原因です。

 

かゆみはかぜのように急に起こり、症状も強いものになります。

 

皮膚に風が起こることでかゆみとなっています。

 

風の生じたところに熱・火があれば、風が火を煽り、より一層症状が強いものになります。

 

なじみのない考えだと思うので、漢方ではかゆみを風と捉えることだけ覚えてください。

漢方ではかゆみは風が原因

 

かゆみを抑える代表的な漢方薬に「消風散」があります。

 

まさにかゆみの風を消す漢方薬という意味です。

 

 

葛根湯はじんましんに効く?

 

少し話は変わりますが、葛根湯についてお話したいと思います。

 

葛根湯はカゼのひきはじめに飲む有名な漢方薬です。

 

ツムラ葛根湯の効能効果には次のように記載されています。

 

感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん

 

葛根湯はカゼにつかう漢方薬のため、感冒・鼻かぜに効くのは当然として、じんましんにも効くと書いてあります。

 

葛根湯がじんましんに効くのなぜでしょうか?

 

カゼは漢字で風邪と書きます。

 

カゼは風が原因であることがわかります。

 

葛根湯は風邪を追い払うことで、カゼに効果を発揮します。

 

同じく、じんましんのかゆみの原因も風です。

 

葛根湯は、かゆみの原因となる風も追い出すため、じんましんにも効能効果があります。

 

カゼ、じんましんの原因はどちらも風

葛根湯は風を追い払うことで、カゼにもじんましんにも使うことができる

 

カゼとじんましんは全く違く病気です。

 

しかし漢方でみると、原因は同じ風です。

 

葛根湯が風を追い出すことでカゼ、じんましんに効果を発揮します。

 

全く違う病気でも、原因が同じであれば同じ漢方薬で治療します。このことを異病同治といいます。

 

 

かゆみの漢方薬は?

かゆみの漢方薬に、消風散、当帰飲子があります。漢方は状態で治していくため、湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、皮膚掻痒症、老人性皮膚掻痒症などの病名はあまり関係なく、かゆみがあれば使うことができます。

 

消風散

消風散(しょうふうさん)はかゆみの漢方薬の代表的な方剤です。

 

かゆみの原因となる「風」を「消」す漢方薬です。

 

消風散には防風・牛房子・蝉退・荊芥の風を発散する生薬が多く入っています。これらの生薬がかゆみの原因となる風を取り除きます。

 

消風散の石膏・苦参は冷やす漢方薬です。冷やすことで肌の炎症を抑え、熱感を去り、かゆみを抑えます。

 

消風散の蒼朮・木通は水のめぐりを改善する生薬です。余分な水がたまることで肌がジクジク、分泌物がでるため、水を追い出します。

肌の悪循環

肌に慢性的な炎症があったり、乾燥があったりすることで肌の栄養が悪い、血虚と呼ばれる状態になります。

 

肌の栄養不足(血虚)のため、肌の機能が維持できず、かゆみが生じやすくなります。

 

かゆいため、肌をかきむしると、肌が傷つき、血が不足しがちになります。

 

血が不足すると、肌の潤いがなくなり、熱感が生じ、かゆみが生じる悪循環となります。

 

不足している血を養い、肌の栄養を補う生薬の当帰・地黄も消風散に入っています。

 

防風・牛房子・蝉退・荊芥→かゆみの原因の風を発散する

石膏・苦参→かゆみの原因となる熱感・炎症を冷やす

蒼朮・木通→ジクジク、分泌物の原因となる水を追い出す

当帰・地黄→肌の栄養を補い、肌の調子を根本的に整える

 

消風散はバランスのいい漢方薬であり、かゆみの強い湿疹・皮膚炎に広くつかうことができます。

 

 

当帰飲子

当帰飲子(とうきいんし)は乾燥した肌のかゆみに特化した漢方薬です。

 

当帰飲子にはかゆみの原因となる風に対して、防風・荊芥・刺蒺藜が入っています。この3つの生薬で風を発散します。

 

当帰飲子の黄耆(おうぎ)という生薬は、体表の気を補う生薬であり、身体の内側から皮膚へ気を補い、肌の調子を整えます。

 

当帰飲子で多く入っているのが、血を養う生薬です。当帰・芍薬・川芎・地黄・何首烏の5つの生薬が強く血を養ってくれます。

 

漢方において、血は栄養状態と関係しており、血の不足は肌の栄養不足、肌の乾燥、カサカサにつながります。

 

当帰飲子は血を養う生薬が多く入っているため、肌の乾燥がある方に適しています。

 

肌の乾燥が強い、かゆみがある方には当帰飲子が向いています。

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消風散料  消風散料は、「外科正宗」を原典とする、皮膚疾患に用いられる漢方薬です。 効能・効果 体力中等度以上の人の皮膚疾患で、かゆみが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、じんましん、水虫、あせも 成分と分量 1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。 トウキ3.0g,ジオウ3.0g,セッ…

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商品紹介

当帰飲子  当帰飲子は、「済生方」を原典とする、慢性湿疹(分泌物の少ないもの)、かゆみに用いられる漢方薬です。   効能 ・ 効果 体力中等度以下で、冷え症で、皮膚が乾燥するものの次の諸症:湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの)、かゆみ   成分と分量 1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。 トウキ5.0g,シャクヤク3…

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