消化不良を改善するための漢方薬の選び方とその使い方 

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西山光です
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消化不良

胃腸が食べ物を消化し、吸収しています。

とくに疾患がないのに、膨満感、胸やけ、吐き気、食欲不振などのさまざまな症状が慢性的にみられるのが消化不良の可能性があります。

消化不良について詳しい説明はこちらのサイトをご参考にしてください→

消化不良につかう漢方薬は?

消化不良につかう漢方薬に、六君子湯、香砂六君子湯、柴芍六君子湯、平胃散、加味平胃散があります。

六君子湯、香砂六君子湯、柴芍六君子湯

六君子湯(りっくんしとう)「体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすい」体質の方に広くつかわれる漢方薬です。

六君子湯は人参・白朮・茯苓・生姜・大棗・甘草・半夏・陳皮の生薬から構成されています。

人参・白朮・茯苓が気を補い、さらに白朮・茯苓がたまりやすい余分な水を追い出してくれます。

陳皮・半夏は痰湿を取り除く生薬です。

胃腸の調子が悪いと、身体から余分な水・痰湿を追い出すことができなくなります。

たまってきた水分によって、さらに胃腸の調子も悪くなります。

陳皮・半夏が余分な痰湿を追い出すことで、胃腸の働きを整えます。

とくに日本は高温多湿で湿気をため込みやすい気候で、食事も最近ではチーズや味の濃いものが増え、痰湿をため込みやすい食生活になってきています。

そういったことを踏まえても六君子湯は日本にあった漢方薬といえます。

六君子湯は「体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐」のように、消化器の症状に幅広く使える漢方薬です。

香砂六君子湯は六君子湯に香附子・縮砂・藿香という生薬が加わったものです。

香附子は気のめぐりを改善する生薬で、「気分が沈みがち」な方の気をめぐらせます。

縮砂・藿香は香りが良い生薬で、六君子湯の働きを助けます。

香砂六君子湯六君子湯の症状に、気をめぐらせ、胃腸の働きを助ける働きが加わったものです。

気分が沈みがちで、消化不良のある方に適しています。

柴芍六君子湯六君子湯に柴胡・芍薬という生薬が加わったものです。

柴胡・芍薬は気のめぐりを調整する働きがあります。

ストレスや悩みで神経質な方の消化不良、胃痛に柴芍六君子湯が適しています。

「神経質であり、胃腸が弱くみぞおちがつかえ、食欲不振」のある方の消化不良使うことができます。

平胃散、加味平胃散

平胃散(へいいさん)は胃を平じる漢方薬です。

効能効果にも、「胃がもたれて消化が悪く、ときにはきけ、食後に腹が鳴って下痢の傾向のあるもの」と書いてあります。

平胃散には白朮・厚朴・陳皮・生姜・大棗・甘草から構成されています。

平胃散の白朮が気を補うとともに、消化不良で溜まりがちな水を追い出します。

厚朴はお腹周りの気のめぐりを改善し、胃のあたりのお腹が詰まっている気のめぐりを改善します。

陳皮も余分な水を追い出すことで、胃腸の働きを整えます。

平胃散は、六君子湯と異なり人参は入っていませんが、気のめぐり、水のめぐりを改善することで消化不良につかいます。

加味平胃散平胃散山査子・神麴・麦芽が加わった漢方薬です。

山査子・神麴・麦芽は消導薬といわれ、山査子は肉類、神麴・麦芽は炭水化物の消化を助けるといわれています。

平胃散に山査子・神麴・麦芽が加わることで、消化を助け、食欲不振に相乗効果を発揮します。

加味平胃散の効能効果には「体力中等度で、胃がもたれて食欲がなく、ときに胸やけがあるものの次の諸症:急・慢性胃炎、食欲不振、消化不良、胃腸虚弱、腹部膨満感」と記載されています。

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