【漢方】多汗症の4つの体質~汗が漏れ出やすい原因があるかもしれません~
多汗
動いたり、そこまで暑いわけでもないのに自然に汗がでる、汗っかきであることはないですか?
漢方ではそのような状態のことを自汗といいます。
運動したり、暑くて汗をかくのは自然のことです。
そんな状態でもないのに汗をかきやすいのは体質に原因があるかもしれません。
自然に汗をかく、自然に汗がでる、汗っかきの状態について説明します。
多汗症に使う漢方薬は?
多汗症の適応のある漢方薬の防已黄耆湯があります。
多汗症の漢方での原因は?
多汗症の漢方での原因に気虚(疲れやすい、動くと余計に汗がでる)、陽虚(気虚にさらに冷えの症状がある)、風湿傷表(関節痛、水太り、汗は多くない)、熱盛、暑傷(口渇、多飲、ほてり)などの体質が考えられます。
気虚
気虚というのは気が不足している状態です。
漢方において、体の表面まで気がめぐっていると汗の穴を閉じることができるという考えがあります(固摂作用)。
つまり気が不足していると、体表まで気がめぐらずに汗の穴を閉じることができずに、汗をかきやすくなります。
・ときどき寒気
・息切れ
・けん怠感
・ものをいうのがおっくう
・顔色が白い
・かぜをひきやすい
これらにあてはまるときは気虚の体質の可能性があります。
気の不足が原因なので、気を補う漢方薬に防已黄耆湯があります。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)の黄耆(おうぎ)が体表まで気をめぐらせ、皮膚に気をめぐらせ、汗の穴をしっかり閉じることができるようになります。
防已黄耆湯は多汗症だけでなく、気を補い、水のめぐりも改善するため、水太りに方にもつかわれます。
陽虚
気虚からさらに進行し、身体を温める力さえも弱ってきている状態です。
身体を温める力も弱いため、冷えの症状が多くみられます。
・寒がる
・手足の冷え
・食欲不振
・満腹感
・熱い飲み物を好む
・軟便
・顔色が白い
これらにあてはまるときは陽虚の体質の可能性があります。
気と陽気を補い、身体を温める漢方薬をつかう必要があります。
風湿傷表
もともと虚の体質のところに風湿の邪が入りこむことで、肌表まで気がめぐらなくなり、汗の穴を閉じることができずに汗をかきやすくなります。
虚の体質であるため、身体から水をしっかり追い出すことができずに、水分を体にため込むことにもつながります。
身体に水をため込むことでむくみ、関節痛、水太りにもなります。
・寒気
・むくみ
・水太り
・手足がだるい
・関節痛
・しびれ
・尿量が少ない
これらにあてはまるときは風湿傷表の状態であると考えられます。
気を体の表面に送り、たまった水を追い出すための漢方薬をつかいます。
熱盛、暑傷
簡単に言えば、身体に熱がこもっていることで多汗になっています。
熱によって汗がでています。
・多飲
これらにあてはまるときは体に熱がたまっていると考えられます。
熱を追い出す漢方薬をつかう必要があります。
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