灯心堂漢方薬局

【漢方】イライラしやすい4つの体質~体質から考えるイライラにつかう漢方薬~

イライラの漢方薬

 

日常生活を過ごしていくうえでストレスを避けることはできません。

 

そんな中でイライラしやすかったり、すぐにカッとなりやすかったりすると感じたことはないですか?

 

西洋医学的には病名はなくても、漢方的にみると原因があるかもしれません。

 

こちらのサイトではイライラの上手なおさめ方について説明しているので、ご参考にしてください→

 

イライラの漢方での原因は?

 

漢方でイライラは心・肝に熱がこもっていたり、気の流れが悪かったり、気の鬱滞があったりすると起こります。体質としては、肝陽上亢、心火、肝鬱気滞、肝鬱化火などが考えられます。

 

イライラにつかう漢方薬は?

イライラなどの神経症につかう漢方薬に抑肝散、釣藤散、黄連解毒湯、加味逍遙散、加味逍遙散加川芎地黄、大柴胡湯、柴胡加竜骨牡蛎湯などがあります。

 

神経が高ぶりやすい、怒りっぽくなってきた方に

急にイライラしたり、怒りっぽくなったり感じることはないですか?

 

そういった急迫的な症状を漢方では“風”に例えて表現されます。

 

風は急に起こり、力も強く、それが体内で生じると神経の高ぶり、怒りっぽさになります。

 

もともと気血が不足していると、陽気を収めることができなくなり、気の行き場がなくなり、内風として急激なイライラが生じます。

・怒りっぽい
・神経症
・不眠症
・神経が高ぶりやすい
・怒りやすい

周りにあたってしまう、怒りっぽくなってきた、神経症、不眠症、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある方には抑肝散を使うことがあります。

 

抑肝散には釣藤鈎(ちょうとうこう)という生薬が入っており、神経の高ぶりを発散してくれます。当帰も入り、肝陰も養う働きもあります。抑肝散は神経の高ぶりからくる不眠にもつかうことができます。

 

神経の高ぶりと、慢性的な頭痛がある方には釣藤散(ちょうとうさん)があります。釣藤散には釣藤鈎・菊花が入り、高ぶった気を鎮めてくれます。石膏なども入り、神経の高ぶり、慢性的な頭痛のある方は釣藤散の方が適しています。

 

イライラ、のぼせのある方に

焦りは心に熱がこもることで起こります。

 

不安・ストレスが過度になり、熱がこもることで焦り、怒りとなります。

・いらいら

・ほてり

・顔色が赤い

・不眠

焦りの症状が強く、イライラ、ほてり、顔色が赤っぽい、不眠、神経症のあるときは黄連解毒湯が適しています。

 

黄連解毒湯には黄連・黄芩・黄柏・山梔子が入り、強く熱を冷ましてくれます。黄連解毒湯は心熱を冷ますことでイライラ、ほてりなどにつかいます。

 

 

イライラと生理不順・更年期もある方に

生理前のイライラ、更年期によるイライラは仕方ないと思っていませんか?

 

イライラと生理不順・更年期もある方によく使う漢方薬があります。

 

イライラは気の停滞だけでなく、血の滞りからも生じます。

女性は生理があり、常に血が不足しやすい状態にあります。

 

血の不足から、血のめぐりが悪くなり、生理不順・生理痛になります。

 

血の流れの悪さは気にも影響を与え、イライラ感につながります。

・生理不順
・更年期
・冷え性
・不眠
・イライラ

月経不順,更年期、冷え性、疲れやすい、イライラしがちな方には加味逍遙散が向いています。

 

加味逍遙散は女性につかわれる代表的な漢方薬の1つで、気・血・水のどれにも働き、バランスのいい漢方薬といえます。

 

加味逍遙散の柴胡・薄荷が気をめぐらせ、当帰・芍薬が血を補い、めぐらせます。

 

女性の気血のめぐりの悪さに加味逍遙散が適しています。

 

血の不足が強いときは、補血の働きを強化した加味逍遙散加川芎地黄もあります。

 

ストレスによるイライラ、便秘がちの方に

日常生活でストレスは避けられません。

 

ストレスによる気の流れが悪くなるとイライラを生じます。

 

気の鬱滞はお腹にも影響を与え、便秘になるときもあります。

 

つまり便秘の原因が気の鬱滞の場合もあるのです。

 

ストレスがかかると、気の流れが悪くなり、お通じの流れも悪くなります。

・イライラしやすい
・神経症
・便秘
・脇、みぞおちが張る

イライラと便秘があるときは大柴胡湯が向いています。

 

大柴胡湯には柴胡・枳実の気をめぐらせる生薬が入っています。柴胡と枳実の組み合わせで気の鬱滞を解きます。

 

大黄も入り、便秘も解消してくれます。

 

気の鬱滞によるイライラと便秘があるときは大柴胡湯が適しています。

 

イライラ・不安と不眠のある方

気の鬱滞が強く、肝鬱化火になると不安だけでなく、イライラ・不眠もあらわれます。

 

漢方の世界では肝が気の流れを調節しています。

 

肝の気のめぐりが悪くなると、イライラ、不安が起こりやすくなります。

 

肝鬱化火のため、イライラと不安もどちらもある状態です。

・イライラ
・不眠
・不安

仕事、人間関係、ストレスで思い悩んだり、仕事前に緊張して眠れないときに、肝の疏泄が失調し、イライラ・不安があるときは柴胡加竜骨牡蛎湯が適しています。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯に入っている柴胡にて疎肝し、気の巡りを改善し、竜骨・牡蛎にて不安・イライラの精神症状の高ぶりを静めてくれます。

 

 

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