生理不順とは、正常の月経周期日数は、25~38日と定義されており、これに当てはまらないものが生理不順とされます。
漢方ではさらに生理周期が早い場合、生理周期が遅れがちな場合でも考え方が異なります。
また生理がはじまっても、1,2日ですぐに出血が終わる、だらだらと出血が続く、生理血の色や、血の塊がみられるか、などでも生理不順の原因を考えていきます。
目次
生理周期が早い
生理周期が短い体質に、血熱、陰虚、肝鬱化火、血瘀、気虚が考えられます。

生理周期が遅れる
生理周期が遅れやすい漢方での原因は、血虚(肌の乾燥、目のかすみ)、衝任虚寒(冷え、虚弱体質)、寒凝(冷え、虚弱ではない)、肝気鬱結(イライラ、ストレス)、痰湿(うごきたがらない、白色帯下)などの体質が考えられます。

生理が1,2日ですぐ終わる
生理日数が短い、出血量が少ない理由として、漢方では血虚(目のかすみ、皮膚の乾燥)、腎虚(生理時の腰痛、夜間尿)、脾胃気虚(胃腸が弱い、軟便)、痰湿(手足がおもだるい、めまい)、血瘀(刺すような生理痛、血の塊)、寒凝胞宮(冷え、温めると落ち着く)の体質が考えられます。

生理がだらだら続く
生理が長引く、だらだら続く原因として、漢方では肝腎陰虚(生理血の色が薄い、生理時の腰痛)、肝火(いらいら、おこりっぽい)、脾気虚(胃腸が弱い、軟便)、衝任虚寒(冷えが強い、温めるとマシになる)、湿熱下注(黄色い帯下、舌の苔が黄色)などの体質が考えられます。

生理血に血の塊
気滞血瘀(いらいら、張った痛み)、寒凝血瘀(冷え、温めると楽)、気虚(疲れやすい)、血熱(ほてり、いらいら)などの体質が考えられます。

生理痛
生理痛があって当たり前だと思っていませんか?
漢方で生理痛の原因に、肝鬱気滞、血瘀、湿熱、衝任虚寒、肝腎陰虚、気血両虚が考えられます。

生理血が薄い
生理血が薄くなる漢方での原因としては、血虚、気虚、脾腎両虚、痰湿の体質が考えられます。

生理血が黒い
生理血が黒くなる、暗くなる原因として、漢方では瘀熱(おねつ)、気滞血瘀、寒凝、血虚寒凝などの体質が考えられます。要因は異なりますが、一番の原因は血のめぐりが悪いことと考えられます。
