【2022年】漢方的6月の過ごし方
6月
6月は梅雨入りする時期です。
梅雨の過ごし方について考えたいと思います。
湿度が高く、湿気の身体への影響、夏の食事についてまとめてみました。
湿度
梅雨の時期は湿度が高い時期です。
外の環境と体内の環境はつながっていると考えられます。
外に湿気が多いと、身体にも湿気をため込みやすくなります。
外の湿気が、身体に影響を与えている例として頭痛があります。
雨が降ったときに頭痛をする方がいらっしゃいます。
外の湿気が、身体の内側にも影響し、頭痛が起こっていると考えられます。
雨の頭痛に五苓散(ごれいさん)という漢方薬をつかいます。
五苓散は水のめぐりを改善する漢方薬で、身体の水のめぐりを改善することで、頭痛を解消します。
外の湿気と体内の湿気に関連があることがわかります。
6月を過ごすうえで、身体に湿気をため込まないようにすることが重要です。
個人的には除湿器をおすすめしています。
洗濯物の乾燥にもいいですし、空気がカラッとして部屋で過ごしやすくなります。
除湿器があるかないかで、空気が変わり、呼吸のしやすさも変わってきます。
お米と小麦
日本はお米が主食です。
お米の稲は田んぼで育ちます。
水田の大量に水がある中で育っていきます。
つまりお米は水分が大量にあっても、育つことができ、湿気を溜め込まない性質があります。
お米に対し、小麦はどうでしょうか?
小麦は草原の乾燥したところで育つイメージはありませんか?
実際に小麦は年間降水量1000mm以下という乾燥した場所で栽培するのに適しています(日本の平均降水量は1718mmです)。
乾燥した地域で育つため、少ない水でもしっかり取り込んで、小麦は成長していきます。
つまり小麦は水をため込みやすい性質があります。
日本は湿度の高い気候です。
とくに6月はとてもジメジメします。
そういった環境のなかでは、お米と小麦どちらが適しているでしょうか?
湿気をため込みにくいお米の方が向いていると思います。
キュウリ
夏にとれる野菜にキュウリがあります。
漢方でみると、夏野菜にも意味があります。
キュウリは味が淡く、利尿作用があることが知られています。
味が淡いことは身体に余分なものをため込まない性質があります(反対に味の濃いものは身体にため込みやすい性質があります)。
キュウリに利尿作用はまさに湿気を追いだす働きといえます。
夏の湿気を身体にため込みやすい時期であっても、キュウリは味があっさりしていることから余分なものをため込まず、利尿作用にて湿気を追い出します。
まさに日本の夏にぴったりの食材です。
キュウリはカロリーが低く、食べても意味がない食材といわれることもありますが、湿気の多い夏のことを考えると必要不可欠な食材です。
夏の野菜、日本でとれる野菜、伝統的な日本の食事には意味があると考えられます。