この記事を書いた人
・灯心堂漢方薬局 薬局長
・薬剤師歴10年以上
・店舗のLINE登録者数2000人以上
・漢方を通して、皆様が少しでも健康に過ごせる手助けをできればと思います。>>プロフィール記事はこちら
西山光です


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子宮頸がん検診で「子宮頸部異形成」と診断され、「しばらく経過観察しましょう」と言われたものの、「何もしなくて本当に大丈夫なの?」と不安な日々を過ごしていませんか?
子宮頸部異形成では、西洋医学的には軽度〜中等度の段階で有効な薬物治療がなく、3〜6ヶ月ごとの定期検診を受けながら経過を見守るしかないのが現状です。
「ただ待つだけ」の時間は精神的にとてもつらいものです。
当店にも「何かできることはないか」と漢方相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
この記事では、薬剤師・漢方の専門家の立場から、子宮頸部異形成の基本的な知識とあわせて、東洋医学的な体質改善の考え方、日常生活で取り組める食事や養生法、そして実際の相談事例について解説いたします。



子宮頸部異形成とは、子宮の入り口(子宮頸部)の細胞が変異を起こし、正常とはいえない状態になっていることをいいます。
非常に大切なポイントとして、異形成は「がん」ではありません。ただし、子宮頸がんの前段階にあたる病変であり、そのまま放置すると一部ががんへ進行する可能性があるため、定期的な経過観察が必要です。
異形成には以下の3つの段階があります。
| 段階 | 状態 | 一般的な対応 |
|---|---|---|
| 軽度異形成(CIN1) | 細胞の変異が軽い段階 | 経過観察(3〜6ヶ月ごと) |
| 中等度異形成(CIN2) | 変異がやや進んだ段階 | 経過観察(進行する場合は手術を検討) |
| 高度異形成(CIN3) | がんに進行する手前 | 手術(円錐切除術など) |
軽度異形成は約85%が自然に正常化するとされており、中等度異形成でも約75%は進行しないといわれています。多くの方は自分自身の免疫力でウイルスを排除し、正常な細胞に戻っていきます。
また、異形成は可逆性の病変です。高度と診断された後に、軽度に改善する方もいます。「進む一方」ではなく、体の力で戻れるというのが重要なポイントです。






子宮頸部異形成の発症原因のほとんどは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染によるものです。
HPVは非常にありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の半数以上は生涯のうちに一度は感染するといわれています。つまり感染自体は珍しいことではなく、感染しても約90%の方は自分の免疫力でウイルスを排除しています。
しかし、何らかの理由で免疫力が低下し、ウイルスを排除しきれないと、感染が持続し、異形成へとつながっていくのです。
「子宮頸部異形成はストレスが原因?」と心配される方が非常に多いのですが、ストレスそのものが直接異形成を引き起こすわけではありません。
ただし、ストレスが免疫力を低下させることで、HPVの排除がうまくいかなくなるという間接的な影響は見逃せません。
以下のような状態が続くと、免疫力が低下しやすくなります。
逆にいえば、免疫力をしっかりと保つことが、異形成の進行を防ぎ、正常化を促すための最も大切なポイントです。東洋医学では、この「体の力を整える」ことを重視しており、漢方が力を発揮できる領域です。
検診の結果を受け取ったとき、アルファベットや数字の意味がわからず不安になった方も多いと思います。ここでは代表的な分類についてご説明します。
| クラス | 意味 |
|---|---|
| クラスⅠ | 正常 |
| クラスⅡ | 異形はみられるが、良性 |
| クラスⅢa | 軽度異形成・中等度異形成 |
| クラスⅢb | 高度異形成 |
| クラスⅣ | 上皮内がんの恐れ |
| クラスⅤ | 浸潤がんの恐れ |
| ベセスダ分類 | 意味 | 旧クラス分類 |
|---|---|---|
| NILM | 正常 | クラスⅠ・Ⅱ |
| ASC-US | 異形成とは言い切れないが変化がある | クラスⅡ・Ⅲa |
| LSIL | HPV感染や軽度異形成 | クラスⅢa |
| HSIL | 中等度〜高度異形成・上皮内癌 | クラスⅢa・Ⅲb・Ⅳ |
| SCC | 明らかな扁平上皮癌 | クラスⅣ・Ⅴ |
LSIL(Low-grade Squamous Intraepithelial Lesion)は「低リスク」を意味し、軽度異形成に相当します。HSIL(High-grade Squamous Intraepithelial Lesion)は「高リスク」を意味し、中等度〜高度異形成に相当します。
有効な薬物治療がないため、基本的には3〜6ヶ月ごとの経過観察となります。この「経過観察」の期間に、漢方で体質を整えておきたいと相談に来られる方が多くいらっしゃいます。
高度異形成が長期間継続する場合は、以下のような手術が検討されます。
円錐切除術の後も妊娠・出産は可能とされていますが、早産のリスクが高くなることがあります。手術後の再発予防として漢方を続ける方もいらっしゃいます。



20〜30代の女性に多い疾患のため、「異形成があると妊娠できないのでは?」と不安を抱える方も少なくありません。
軽度〜中等度異形成の段階であれば、異形成が直接妊娠を妨げることは基本的にありません。経過観察をしながら、妊活を進めることも可能です。
高度異形成で円錐切除術を受けた場合は、子宮頸管が短くなることで早産のリスクがやや高まるとされていますが、妊娠・出産自体は十分に可能です。
漢方では、異形成のケアと同時に、妊娠しやすい体づくりのサポートも可能です。生理環境や体質を整えることは、異形成の改善にも妊活にもつながるため、両方を見据えた体質改善に取り組んでいただけます。



東洋医学では、子宮頸部異形成は主に以下の2つの体質的問題が原因と考えます。
瘀血(おけつ)…血のめぐりが悪くなり、ドロドロした血が滞っている状態
痰湿(たんしつ)…体内に余分なヌメリ・汚れが溜まっている状態
この痰湿と瘀血が子宮頸部に蓄積することで、細胞の正常な新陳代謝が妨げられ、異形成へとつながると考えます。
実際に、異形成を持つ方は「生理の血がドロドロしている」「レバー状の塊が出る」とおっしゃることが多く、瘀血の体質が強くみられる傾向があります。漢方を服用された方からは、「生理の血がサラサラになった」という声をよくいただきます。
子宮頸部異形成の特徴的なポイントは、子宮頸部が膣から子宮への「通り道」であることです。
たとえば、子宮体がんは、子宮という臓器のがんです。それに対し、子宮頸部異形成は、子宮頸部という通り道での病変です。
臓器のように細胞が密集している場合は瘀血が中心になることが多いですが、子宮頸部の場合は通り道となる部位であり、病変としては比較的浅く、瘀血と痰湿のどちらも関わっていることが多いです。
漢方での対応としては、この瘀血と痰湿の両方を取り除き、子宮頸部の「流れ」をよくしていく必要があります。また、病変の深さ(軽度・中等度・高度)によっても、使用する漢方薬は異なります。






子宮頸部異形成に対する漢方薬としては、瘀血をとる漢方薬、痰湿を追い出す漢方薬を中心に使います。
瘀血と痰湿(ヌメリ)がたまりやすいことで細胞の異形成になると考えられるため、これらを体から取り除いていくことが基本方針です。
痰湿や瘀血の体質のため、生理血もドロドロしている方が多いです。漢方を服用された方は、生理血がサラサラになったとおっしゃられます。
病変の深さや、一人ひとりの体質によっても使用する漢方薬は異なるため、丁寧な体質の見極めが大切です。



漢方では、一人ひとりの体質に合わせて対応を変えていきます。子宮頸部異形成になりやすい体質として、以下の5タイプがあります。
イライラやストレスにより「気」のめぐりが悪くなると、連動して血のめぐりも悪くなり、瘀血が生じやすくなります。
こんな方に多い体質です:
ストレスと異形成の関係を気にされる方は、この「肝鬱」の体質に該当することが少なくありません。瘀血・痰湿の対処に加えて、気のめぐりを整えることが重要です。
血の流れが滞ることで、子宮頸部に異常な細胞が停滞しやすくなります。
こんな方に多い体質です:
しっかり血をめぐらせる「活血(かっけつ)」の漢方薬が中心になります。
体に余分な湿(ヌメリ)と熱がこもることで、異形成の原因になります。
こんな方に多い体質です:
湿と熱の両方を取り除きながら、瘀血にも対応していきます。
体にヌメリが溜まりやすく、それが子宮頸部に影響を与えます。
こんな方に多い体質です:
ヌメリを出していく漢方薬を中心に、瘀血にもあわせて対応していきます。
加齢やオーバーワークなどにより、体の潤い(陰)が不足し、相対的に熱が強くなっている状態です。
こんな方に多い体質です:
潤いを補いながら、痰湿・瘀血を取り除いていく必要があります。






子宮頸部異形成は瘀血と痰湿が背景にあることが多いため、それらを溜め込まない生活習慣が大切です。基本的には、昔ながらの和食を中心とした食事をおすすめしています。
おすすめ食材: 黒酢、たまねぎ、なす、青魚(さば・いわしなど)
その他に相性のよい食べ物として、らっきょう、にんにく、ネギ、みょうが、バジル、パセリ、菜の花、よもぎ、あずきなども取り入れてみてください。日本では白い酢をよく使いますが、中国では黒酢が一般的です。黒酢は血のめぐりを助ける働きがあります。
薬膳食材では、紅花(べにばな)、田七人参、三稜(さんりょう)がおすすめです。
生活面のポイント:
おすすめ食材: ハトムギ、白菜、大根、海藻類(昆布、わかめ、ひじき)
その他に、カブ、ごぼう、グリーンピース、枝豆、大豆、豆腐、冬瓜などもおすすめです。甘いものが食べたいときは、あずきやスイカ、バナナなどを選んでみてください。
薬膳食材では、トウモロコシのヒゲ、ハトムギ、陳皮(ちんぴ)、綿茵蔯(めんいんちん)がおすすめです。
生活面のポイント:
前述のとおり、ストレスは直接異形成を引き起こすものではありませんが、免疫力を低下させる大きな要因です。
東洋医学では「肝鬱」(気のめぐりの停滞)がストレスの体への影響として現れると考えます。肝鬱は瘀血を生みやすく、子宮頸部の血のめぐりにも影響します。
日常で取り組めるストレス対策としては:
「何もできない」と思い詰めること自体がストレスになります。漢方での体質改善や食養生に取り組むことで、「自分でできることがある」という安心感を持てることも、大切な意味があると考えています。
当店にご相談いただいた実際の事例をご紹介します(個人が特定されないよう一部変更しています)。
ご相談内容: 子宮頸がん検診にて発見。2月の時点では軽度異形成と診断。6月に受診すると、中等度異形成に進行していた。たった4ヶ月の間に軽度から中等度に進行し、不安を感じて来局された。病院では中等度のため3ヶ月ごとに検査を受けるよう経過観察となっていた。
体質の特徴: 食欲は普通、睡眠が浅い。暑がりで肩こりあり。イライラしやすく、緊張しやすい。お通じの調子は良い。生理については、10代のころから生理血の色が暗紫色だった。周期は通常。痛みもそこまでひどくはない。
漢方での対応: 一番気になったのは生理血の色です。実際にはご自身の血の色と他人の色を見比べることがないため、生理血の色が黒いのかどうかなかなかわかりづらいものです。そのときは色見本の図をお見せし、どの色に近いか確認いたします。この方は紫色に近い色を選ばれたため、血のめぐりが悪いと考えられました。また舌を見せていただくと、痰湿がたまっている様子がうかがえました。そのため、瘀血と痰湿に対応する漢方薬を服用していただきました。食事としては、味のあっさりした昔の和食をおすすめしました。
経過: まず2週間服用していただいたところ、「漢方を飲み始めて生理がきて、血がサラッとしていてビックリした。これが本来の血の感じだったんだなと思いました」とのこと。生理血の質感がサラッとしたものに変化したそうです。やはり瘀血・痰湿の傾向があったと確信しました。
その後、毎月来店していただき、3ヶ月後の定期検査で、子宮頸部異形成はなくなっていたとご報告いただきました。 6月から漢方薬を服用していただき、9月の検査で異形成はみられなくなっていたため、この方の場合は3ヶ月にて改善されました。
現在は妊活を意識し、漢方薬を続けていただいております。
ご相談内容: 子宮頸部中等度異形成の経過観察が1年ほど続いている。何かできることはないかと相談に来られた。
体質の特徴: 便秘がち。生理血に血の塊がある。生理周期がたまに遅れる。冷え性。指の爪が波打っている。やせ型。
漢方での対応: 体質をみると、血虚(血の不足)、瘀血、痰湿の体質と考えられたため、それらに対応した漢方薬を服用していただきました。
経過: お通じの調子や睡眠、生理周期などを確認しながら調整を続け、1年で軽度異形成に改善。さらに半年服用を続けていただき、検査で異常なしとなりました。 漢方を服用して1年半ほどかかりましたが、良い結果につながったといえます。
漢方を数ヶ月で辞められる方もいらっしゃいますが、この方のケースは継続の重要性を実感した事例です。
ご相談内容: 沖縄からのLINEでのご相談。子宮頸部中等度異形成CIN2。貧血の既往あり。子宮内膜症ポリープの日帰り手術歴あり。冷え性だったが、今は足の裏がほてりやすい。
漢方での対応: 遠方のため、LINEで舌の写真も送っていただき、体質を確認しました。血虚、瘀血、痰湿の体質と考え、漢方をご用意しました。
経過: 服用後、まず生理の血が明るくなりました。その後も継続していただき、3ヶ月後の検査結果で異常なしとなりました。 長く時間がかかる方もいますが、この方のように3ヶ月で変化がみられる方もいらっしゃいます。
子宮頸部異形成の改善がすぐにみられるかは個人差がありますが、漢方の服用によって生理血の状態が改善されたり、不安やイライラなどの精神面が落ち着くなどの変化は比較的早い段階でみられます。これらは体質が変わってきている兆候ととらえることができます。
子宮頸部異形成のご相談は、一人ひとりに合わせたものをご用意する必要があるため、煎じ薬にて対応しております。(800円/日)
子宮頸部異形成は、軽度〜中等度であれば多くの方が自然に改善します。しかし、それは「何もしなくても大丈夫」という意味ではなく、自分の免疫力でウイルスを排除し、細胞を正常化できる体の状態を保つことが前提です。
漢方では、一人ひとりの体質を丁寧に見極め、瘀血・痰湿といった異形成の土台となる体の偏りを整えていきます。生活習慣のアドバイスもあわせて行い、体本来の力を取り戻すお手伝いをいたします。
事例でもご紹介したとおり、遠方の方にはLINEでの漢方相談も承っております。舌の写真をお送りいただければ、体質を確認したうえで漢方薬をお届けすることも可能です。
「経過観察中に何かできることはないか」「次の検診で少しでも良い結果が出てほしい」──そのような想いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
LINEで相談することもできます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。漢方相談、漢方の選び方、ご自身の症状など、お悩みのことを教えてください。
※この記事は一般的な情報を提供するものであり、医療行為を行うものではありません。子宮頸部異形成の診断・治療については、必ず主治医にご相談ください。漢方薬は西洋医学の治療に代わるものではなく、体質改善のサポートとしてお役立ていただくものです。
以下は、当店に漢方相談にいらっしゃる方からよくいただくご質問をまとめたものです。
ストレスそのものが直接の原因ではありません。子宮頸部異形成の主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染です。
ただし、慢性的なストレスは免疫力を低下させ、本来であれば自分の力で排除できるはずのHPVを排除しきれなくなることがあります。ストレスが「直接の原因」ではなく、「免疫力の低下を通じて間接的に影響している」という関係です。
東洋医学ではストレスによる不調を「肝鬱(かんうつ)」ととらえ、気のめぐりが滞ることで血のめぐりにも悪影響が出ると考えます。漢方では気と血のめぐりを同時に整えるアプローチが可能です。
はい、特に軽度異形成(CIN1)の場合は約85%が自然に正常化するとされています。中等度異形成(CIN2)でも約75%は進行しないといわれています。
異形成は可逆性の病変であり、高度異形成と診断された後に軽度へ改善する方もいらっしゃいます。自分自身の免疫力でHPVを排除し、細胞を正常に戻す力が体にはもともと備わっています。
ただし「自然に治る可能性がある」ことと「何もしなくてよい」は異なります。免疫力を保てる体の状態を維持することが前提であり、漢方での体質改善や食養生はそのサポートになります。
軽度〜中等度異形成の段階であれば、異形成が直接妊娠を妨げることは基本的にありません。経過観察をしながら妊活を進めることも可能です。
高度異形成で円錐切除術を受けた場合は、子宮頸管が短くなることで早産のリスクがやや高まるとされていますが、妊娠・出産自体は十分に可能です。
漢方では異形成のケアと妊活を同時に見据えた体質改善に取り組むことができます。当店でも、異形成が改善した後にそのまま妊活に移行された方がいらっしゃいます。
再発する可能性はあります。異形成が一度正常化しても、HPVへの再感染や免疫力の低下によって、再び異形成が起こることがあります。また、円錐切除術を受けた後の再発もゼロではありません。
だからこそ、定期的な検診を続けることに加えて、免疫力を維持できる体づくりを日常的に心がけることが大切です。
漢方を続けていただく方の中には、異形成の改善後も再発予防を兼ねて体質管理として服用を続けている方もいらっしゃいます。
異形成そのものが人にうつることはありません。ただし、異形成の原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は性交渉によって感染するウイルスです。
HPVは非常にありふれたウイルスで、性交渉の経験がある方であれば男女問わずほとんどの方が生涯で一度は感染するといわれています。特定のパートナーが悪いということではなく、誰もが感染しうるものです。
子宮頸部異形成は、子宮頸部の細胞に変異がみられる状態ですが、がんではありません。あくまで「がんになる可能性のある前段階の病変」です。
異形成には軽度→中等度→高度の3段階があり、高度異形成の一部が数年〜数十年かけて子宮頸がんに進行することがあります。ただし、多くの方は自身の免疫力で正常に戻ります。
重要なのは、異形成の段階であれば体質改善や経過観察で対処できるということです。定期検診でこの段階で見つかることは、むしろ早期発見ができているという意味でもあります。
ピル(低用量ピル)の長期服用と子宮頸がんリスクの関連については医学的な議論がありますが、経過観察中のピル服用の可否は個々の状態によって異なります。必ず主治医にご相談ください。
漢方相談にいらっしゃる方の中にもピルを服用中の方はいらっしゃいます。漢方薬は基本的にピルとの併用が可能ですが、飲み合わせの確認も含めて、ご相談時にお伝えいただければ調整いたします。
軽度異形成であれば、多くの場合は自然に正常化しますが、一部は中等度→高度と進行する可能性があります。
高度異形成をそのまま放置した場合、数年〜数十年かけて子宮頸がんに進行するリスクがあります。異形成の段階ではまだ「がん」ではありませんが、定期検診を受けずに放置することは望ましくありません。
「何もしないで待つ」のではなく、定期検診を受けつつ、漢方で体質を整えたり食養生を実践したりと、自分でできることに取り組むことが大切です。
漢方薬は子宮頸部異形成を直接「治療する薬」ではありません。漢方が目指すのは、異形成の背景にある体質の偏り(瘀血・痰湿など)を整え、体本来の免疫力や自然治癒力をサポートすることです。
当店にご相談いただいた方の中には、漢方を服用して3ヶ月〜1年半ほどで検査結果が改善された方もいらっしゃいます(個人差があります)。
西洋医学の治療に代わるものではなく、経過観察中の体質改善として取り入れていただくものとお考えください。主治医の定期検診は必ず継続してください。
東洋医学の観点からは、異形成の背景にある瘀血(血のめぐりの悪さ)と痰湿(余分なヌメリ)を溜め込まない食事が大切です。
基本的には、昔ながらの和食を中心とした食生活をおすすめしています。
瘀血タイプの方には黒酢・たまねぎ・なす・青魚など、血のめぐりを助ける食材がおすすめです。痰湿タイプの方にはハトムギ・白菜・大根・海藻類など、余分な水分やヌメリの排出を助ける食材がおすすめです。
逆に、冷たい食べ物・飲み物、脂っこいもの、味の濃いもの、お酒は控えるのがよいでしょう。
どのタイプに該当するかわからない場合は、漢方相談で体質を確認させていただくこともできます。