灯心堂漢方薬局

カゼがすっきり治った感じがしないときの漢方薬5選(インフルエンザ、コロナの後遺症)

まずは実際にあった相談の症例を紹介したいと思います。

コロナ後遺症の相談事例

コロナの後遺症の相談(動悸、せき、たん)

女性。2023年4月の終わりにコロナにかかる。

 

現在は、激しく動くと動悸がすることと眠りが浅いこと(寝つきはよいが、朝方(3時ごろ)に目が覚めてしまいます。

 

寝つきは問題ないのですが4時間30分程度で目が覚めてしまいます。その後寝られず、1〜2時間空いてウトウトする感じです。

 

目が覚めてしまった時は両掌が若干熱感あるような感じで喉の渇きもあります。

 

咳や痰は若干残っています。日に数回出る程度です。

 

コロナ後、動悸、不眠がみられるようになり、咳と痰がまだ少し残っているとのこと。

 

コロナも感染症の1つであり、身体にまだ邪が残っていると考えられたため、残っている邪を追い出し、また熱がこもっている印象があるため、熱のこもりをとり、せき・痰に対する生薬が配合された漢方薬をご提案した。

 

3日間、服用し、5月11日に報告があった。→「動悸は軽減してます。ほとんどありません。眠りは夕食後に猛烈に睡魔に襲われるようになりそこから2時間ほど寝てしまいます。その後深夜に眠りについて6時ごろまで眠れています。手の平の熱感や咳や痰もなくなりました。食欲が増えているように感じます。」

 

3日間の服用でも、動悸、睡眠、咳、痰の症状が改善されたとのこと。3日間という短い期間の服用でも体調と合っていれば、漢方薬はすぐに効果がでることを実感した症例でした。

 

コロナ後の嗅覚障害

2022年8月10日のご相談。

 

「8/4(木)にコロナ陽性者と接触して8/6[土)から倦怠感や発熱等、コロナ特有の症状が出て、8/8[月)にやっと病院へ行けて陽性の診断となり、熱がやっと下がったと思ったら鼻づまりがひどくなり、においも味もわからなくなりました

 

 

嗅覚障害でのご相談がありました。嗅覚障害がメインで、現在は発熱・咳などの症状は落ち着いているとのこと。

 

嗅覚障害ということで、鼻の穴を通し、嗅覚障害に対する漢方薬をおすすめいたしました。

 

 

8月19日に経過のご連絡がありました。

 

「きちんと対応していただき、本当に助かりました。お陰さまで自宅療養期間も無事終わり、すっかり良くなりました!また何かありましたら力になって下さい(o^^o)この度は本当にありがとうございました。感謝です。」といっていただけました。数日でしっかり効果もみられてよかった症例です。

 

コロナ後の頭がボーッとし、絞めつける症状

60代男性。2023年1月18日。コロナ回復期の乾いた咳,痰の絡みでご相談。

 

まずは病後で、身体にまだ邪が残っている印象だったため、身体に残っている邪を追い出し、咳・痰に対する漢方薬を10日分ご提案した。

 

3月1日に再びご相談の予約が入った。

「声はよくなった。この2週間くらい。頭が重たい。前頭葉がもやーとさえない。少ししめつけられる感じ。」

「朝にめまいがある。昼間に15時くらいで疲れる。疲れた後に、けん怠感。」

「鼻が少しでる。のど、せきはない。寒気がずっと残っている。」

「寝汗がある。小便が回数が増えた。夜間に2,3回起きることがある。」

 

コロナの後遺症か、頭のもやもや、頭が冴えない感じ、絞めつけられる実感があるとのこと。またけん怠感が強いとのこと。

 

症状からも全体的に水と邪があわさり、不調の原因となっていると考えられた。

 

水の停滞が強いため、頭ではボーッとし、重たくなる。水が神経を圧迫すると、絞めつけられるような実感を与える。

 

めまいも水が気の流れを邪魔し、気が頭にめぐらないために生じていると感がられた。

 

そこで邪を追い出しつつ、水をめぐらせる漢方薬をご提案した。

 

3月16日

「頭痛とめまいはなくなった。頭のおもい感じはなくなった。」といっていただけました。コロナの後遺症が残りやすいのは、水とヌメリが身体から排出しきれていないためかもしれない。

 

カゼのあと、病後の漢方薬

 

カゼやインフルエンザ、コロナにかかって、数日経っても治りきっていないことはないですか?

 

熱が下がりきらなかったり、咳だけが残ったり、痰が絡んだり、寝つきが悪くなったりあると思います。

 

漢方ではカゼ、インフルエンザ、コロナなどの原因を区別せず、すべて外感病として考えます。

 

カゼだからこの薬だとか、コロナだからこの薬という考えではなく、症状で選びます。

 

カゼ、インフルエンザ、コロナであっても、寒気が強いのであれば強く温める漢方薬をつかいます。

 

ここではカゼなどの外感病などの考え方もあわせて、説明したいと思います。

 

 

漢方でのカゼ、インフルエンザの考え方

 

漢方でのカゼの原因は?

漢方ではカゼなどの外感病の原因は”邪”が原因とされています。

 

邪というとわかりにくいですが、実際に西洋医学でもカゼ、インフルエンザ、コロナでも細菌やウイルスが原因です。

 

漢方ではそういった身体の働きを邪魔するものを”邪”といいます。

 

 

カゼという字を漢字で書くと、”風邪”と書きます。

 

漢方では風邪が身体に侵入することでカゼとなります。

 

どういった経緯で風邪を”カゼ”と呼ぶようになったのかわかりませんが、

 

風邪という言葉自体は漢方では一般的につかう用語です。

 

カゼの種類は?

風邪以外にもいくつか種類があり、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、熱邪があります。

 

たとえば、インフルエンザでガクガクふるえるように寒いときは”寒邪”が原因ですし、カゼでも寒気を感じず、熱感のみがあるときは熱邪が原因です。

・風邪→軽い寒気のカゼ

・寒邪→ガクガクふるえるような強い寒気のあるカゼ

・暑邪→夏バテのような暑さによるけん怠感

・湿邪→湿気が原因でおもだるいカゼ、鼻水、痰が残っている

・燥邪→のどの乾燥、肺の乾燥などの乾燥の症状が強い

・熱邪→寒気がなく、熱感が強いカゼ

 

ご自身の今まで経験したカゼと当てはまることも多くないでしょうか?

 

カゼでも軽く寒気が続くようなときもありますし、ふるえるように寒いときもあります。

 

暑邪による、夏の暑さによる食欲不振、けん怠感による夏バテ。

 

痰が残ったり、蓄膿症になったり、湿の症状があるときは湿邪が原因です。

 

カゼ、カゼでなくても、鼻やのど、肺が乾いているような症状が続くときは燥邪が関わっています。

 

寒気を感じないカゼを経験したことはありませんか?熱感のみで、ボーッするようなカゼは熱邪が原因です。

 

 

カゼにつかう漢方薬は?

漢方ではカゼといっても、原因は様々です。

 

一方、西洋医学ではそういった分類がないため、カゼといっても使用できる薬には限りがあります。

 

 

漢方ではカゼの原因が風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、熱邪にわかれ、さらにこれらが合わさって原因になることもあります。

 

当然原因が違えば、つかう漢方薬も変わってきます。

 

 

寒邪のカゼであれば強く温める必要がありますし、熱邪が原因であれば反対に冷やす必要があります。

 

カゼといってもつかう寒邪と熱邪とでは漢方薬が真逆になります。

風邪→軽く風邪を発散する

寒邪→強く温める

暑邪→清暑する

湿邪→湿気を追い出す

燥邪→身体を潤す

熱邪→身体を冷やす

 

カゼといっても馬鹿にできず、原因が何なのか見極めないと余計に調子が悪くなってしまいます。

 

よく聞くのは、そこまで寒気が強くないのに葛根湯をのんで、余計に熱感を助長することがあります。

 

葛根湯を飲んでも効かなかったり、余計にだるくなったりするのは、カゼの原因の判断を誤っているからです。

 

寒気が強くないときは熱邪によるカゼの可能性があるので、金羚感冒錠、銀翹散で冷やす漢方薬をつかいます。

 

カゼのあとの状態は?

カゼの原因には、風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、熱邪などがあることを説明しました。

 

そのためカゼであっても、原因の違いによって漢方薬を使い分けます。

 

後遺症、病後の症状によっても漢方薬はつかいわける必要があります。

 

カゼの後遺症といえばこれ!という漢方薬はありません。

 

症状によって漢方薬をつかいわけます。

 

よくみられる外感病の後遺症に、けん怠感、咳、痰、嗅覚障害、睡眠障害などがあります。

 

 

後遺症が残りやすい邪の性質に湿邪と熱邪があげられます。

 

通常のカゼは風邪という風の性質をもった邪のため、発散されやすく、症状も改善しやすいです。

 

 

湿邪の後遺症

湿邪は、湿気の性質があるため、水のように重たく、身体に停滞する性質があります。

 

風は発散しやすいのですが、湿邪は重たく、粘膩で簡単に発散することが難しい邪です。

 

カゼが治っても、痰だけが残ったり、睡眠がしづらかったりするのは湿邪が残っているといえます。

 

痰は湿邪として想像しやすいですが、湿邪が不眠にもつながるのはイメージしづらいと思います。

 

湿邪があることで、本来の気血の流れを邪魔し、本来行くべきところに気血が循環できず、どこかで気が過剰になったり、反対に気が行きわたらないず、どこか気が不足したりします。

 

その結果、不眠、抑うつ、下痢、関節痛などのはっきりしないような、もやもやする症状が残ります。

 

そういった場合は半夏などの湿を追い出す生薬の入った漢方薬をつかう必要があります。

 

熱邪の後遺症

熱邪によってカゼの後遺症は残りやすくなります。

 

なぜなら熱によって、水、血、臓腑が煮詰められるからです。

 

痰は湿邪でも紹介しましたが、水を煮詰めた結果、ねばねばした痰が残りやすくなるのは想像できませんか?

 

熱邪によってのどの水分が焼かれると、のどが渇きやすくなります。

 

熱邪によって、水が焼かれると、痰が残りやすくなります。

 

熱邪によって肺が焼かれると、咳がでやすくなります。

 

そういった乾燥の症状、熱感は熱邪によって引き起こされたものと考えられます。

 

熱邪によって、津液が焼かれた場合は、水を補うような生薬をつかいます。

 

湿熱の邪

湿邪と熱邪があわさったものを湿熱といいます。

 

湿気のおもだるく、身体から去りにくい性質と、熱の性質をあわさったものです。

 

漢方では2つの邪が合わさることもよくあります。

 

その場合は、冷やすこと、湿を追い出すことを併用していく必要があります。

 

カゼのあとにつかう漢方薬は?

カゼのあとにつかう漢方薬に竹茹温胆湯、症状から選ぶのであれば、嗅覚異常があれば麗沢通気湯加辛夷、咳があれば柴朴湯、痰が気になるときは麦門冬湯、滋陰降火湯、病後の体力低下がみられるときは補中益気湯、十全大補湯などがあります。

 

竹茹温胆湯

竹茹温胆湯(ちくじょうんたんとう)の効能効果は「かぜ、インフルエンザ、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきやたんが多くて安眠できないもの」です。

 

まさに感染症後に邪が身体に残ることで生じる、気分がさっぱりしない、咳や痰が多く、安眠できないときに適した漢方薬です。

 

効能効果からみても、竹茹温胆湯はカゼのあとのすっきりしない状態に適した漢方薬であることがわかります。

 

 

竹茹温胆湯は柴胡・竹茹・茯苓・麦門冬・生姜・半夏・香附子・桔梗・陳皮・枳実・黄連・甘草・人参から構成されています。

 

 

竹茹温胆湯で重要な生薬は半夏・陳皮です。半夏と陳皮が湿を追い出す生薬です。湿があることで生じる、痰、咳、不眠を緩和します。

 

 

柴胡は邪を追い出す体表的な生薬の1つです。小柴胡湯にも入っており、長引くカゼによく使用されます。

 

桔梗はのどの炎症を抑え、痛みを抑えます。枳実は排膿に働きます。桔梗と枳実が合わさることで、よく膿出しにつかわれます。

 

麦門冬は、のどの渇いているところを潤し、咳を抑えます。煮詰まった痰を潤すことで、動きやすくする働きもあります。

 

黄連が熱を冷まし、こもっている熱を冷まします。

 

人参が気を補い、病後の体力を補います。

 

 

竹茹温胆湯だけで湿を追い出し、邪を追い出し、のどの痛みを抑え、潤し、熱を冷まし、気を補う働きます。

 

これらの生薬があわさることで、竹茹温胆湯は熱が長引いた状態、平熱になってもさっぱりしない状態、せきや痰が残ったり、安眠できないときに適した漢方薬になっています。

 

竹茹温胆湯「かぜ、インフルエンザ、肺炎などの回復期に熱が長びいたり、また平熱になっても、気分がさっぱりせず、せきやたんが多くて安眠できないもの」に効能効果を発揮します。

 

熱感

竹葉石膏湯の効能効果:「体力虚弱で,かぜが治りきらず,たんが切れにくく,ときに熱感,強いせきこみ,口が渇くものの次の諸症:からぜき,気管支炎,気管支ぜんそく,口渇,軽い熱中症」

 

竹葉石膏湯は、効能効果にもあるように、かぜが治りきらないときにつかう漢方薬です。

 

カゼが治ったきになっても、熱感が続いたり、咳き込んだり、口が乾いたりします。

 

それはカゼの熱によって、水が消耗しているからです。

 

熱によって体から水分が失われ、身体を冷やすことができず、熱感が続きます。

 

竹葉石膏湯には冷やして潤す生薬が多く入っています。

 

石膏・知母・竹葉が身体に残っている熱を冷ましてくれます。

 

竹葉石膏湯はかぜが治りきらず、熱感があるときに使うことができます。

 

 

 

嗅覚障害、鼻づまり

嗅覚障害,嗅覚異常,鼻づまり,アレルギー性鼻炎,慢性鼻炎,蓄膿症(副鼻腔炎)」に効能効果のある漢方薬に、麗沢通気湯加辛夷(れいたくつうきとうかしんい)があります。

 

あまり聞きなれない漢方薬ですが、麗沢通気湯加辛夷は嗅覚異常、嗅覚障害に対し、効能効果をもった漢方薬です。

 

 

辛夷(しんい)という生薬は鼻を通す生薬で、鼻づまりの妙薬です。

 

この辛夷が入ることで、鼻に関する症状を改善します。

 

鼻をとおす働きあるため、通鼻する生薬です。

 

 

さらに白芷・羌活・防風などの風を発散する生薬が多く入り、辛夷による通鼻する働きを助けます。

 

黄耆が入り、気を補い、表面まで行き渡らせることで鼻づまり、嗅覚異常にも対応しています。

 

麗沢通気湯加辛夷は「嗅覚障害,嗅覚異常,鼻づまり,アレルギー性鼻炎,慢性鼻炎,蓄膿症(副鼻腔炎)」に効能効果を発揮します。

 

柴朴湯(さいぼくとう)の効能効果は、「体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの次の諸症:せき、不安神経症、虚弱体質です。

 

柴朴湯は小柴胡湯と半夏厚朴湯を合体させたもので、小柴胡湯の「柴」と半夏厚朴湯の「朴」をあわせて、柴朴湯といいます。

柴朴湯=小柴胡湯+半夏厚朴湯

小柴胡湯は、長引くカゼにつかう代表的な漢方薬です。最近は小柴胡湯加桔梗石膏の小柴胡湯としてよく使用されます。柴朴湯にはその小柴胡湯が入っています。

 

半夏厚朴湯は、のどの違和感をとり、咳を抑える漢方薬です。半夏厚朴湯の半夏が痰をとり、咳を抑えます。また半夏厚朴湯は咳だけでなく、不安神経症にもつかう漢方薬です。

 

長引くカゼにつかう小柴胡湯と、咳を抑えるのにつかう半夏厚朴湯があわさることで、長引く咳につかうことができます。

 

小柴胡湯と半夏厚朴湯が合わさった、柴朴湯は「体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感」に効果を発揮します。

 

 

カゼを引いた後に、痰が絡まるのは、水分が不足し、痰が煮詰まっている状態かもしれません。

 

出にくい痰を、潤すことで痰を出しやすくする漢方薬に麦門冬湯滋陰降火湯があります。

 

一般的によくみるのは麦門冬湯が多いですが、滋陰降火湯もとてもいい漢方薬なので、ここではどちらも説明したいと思います。

 

 

麦門冬湯には麦門冬・人参・粳米などの潤す生薬が入り、半夏が痰をとる構成となっています。

 

一般的に痰が乾いて出しにくいときにつかいます。

 

潤す生薬として、麦門冬・粳米・人参が入っています。

 

 

滋陰降火湯には潤す生薬が多く入っています。

 

滋陰降火湯の地黄、天門冬、麦門冬、知母は潤す働きがあります。

 

滋陰降火湯が潤し、のどを潤し、切れにくい痰、せきを抑えます。

 

 

 

麦門冬湯の効能効果:「体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声」

 

滋陰降火湯の効能効果:「体力虚弱で、のどにうるおいがなく、たんが切れにくくてせきこみ、皮膚が浅黒く乾燥し、便秘傾向のあるものの次の諸症:気管支炎、せき」

 

 

効能効果からみても、麦門冬湯と滋陰降火湯の違いがわかると思います。

 

滋陰降火湯の効能効果には、「皮膚が浅黒く乾燥し」、「便秘傾向」と記載があり、乾燥がかなり強い状態だとわかります。

 

 

からぜき、痰が切れにくいときは麦門冬湯、肌まで乾燥し、便秘傾向であれば滋陰降火湯が適しています。

 

 

病後の体力低下

病気のあとに、体力が弱ったり、体力が低下したりしませんか?

 

病後の体力低下・病後の衰弱には人参の入った気を補う漢方薬をつかう必要があります。

 

人参は気を補う代表的な生薬であり、強く気を補う働きがあります。

 

病後の漢方薬に補中益気湯十全大補湯があります。

 

補中益気湯と十全大補湯の大きな違いとして、血を補うかどうか考える必要があります。

 

漢方で血は、貧血や組織・筋肉の栄養に関係しています。

 

十全大補湯は血を補う働きもあり、適応に貧血と記載があります。

 

補中益気湯効能効果:「体力虚弱で、元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて、疲れやすいものの次の諸症:虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒」

 

十全大補湯の効能効果:「体力虚弱なものの次の諸症:病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血」

 

 

 

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