男性不妊と漢方薬

男性不妊ー漢方

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西山光です

不妊の原因の50%は男性といわれています。

妊活で男性の相談も多いため、男性不妊と漢方についてまとめています。

目次

男性不妊とは

男性が不妊の要因となっている状態です。

原因は大きく3つに分けられます。

造精機能障害、精路通過障害、性機能障害です。

造精機能障害

精子をつくる機能が落ちている状態です。男性不妊の原因の多くは造精機能障害です。

無精子症、乏精子症、精子無力症、精子奇形症などがこれにあたります。

精路通過障害

閉塞性無精子症、精巣上体炎、逆行性射精などです。

性機能障害

射精障害、勃起障害など

男性不妊の検査

検査基準値(WHO 2021年版)

項目基準値基準値未満の場合
精液量1.4mL以上
総精子数3900万以上乏精子症
精子濃度1600万/mL以上乏精子症
運動率42%以上精子無力症
前進運動率32%以上精子無力症
正常形態率4%以上奇形精子症
SMI80以上

※精液中に精子が全くない場合は「無精子症」

WHOの分類では上の表のようになりますが、実際には各クリニックでより厳格な数値を決めているところが多い印象です。

漢方での考え方

男性妊活においては、腎と瘀血が大きく関係しています。

漢方では腎は生命力をつかさどる臓腑と考えられ、腎の精気を腎精ともいいます。

腎を元気にしていくことが重要になります。

さらに腎のなかでも腎陽と腎陰にわかれます。

腎陽

腎の陽気を腎陽といいます。簡単にいえば、精力の元気さを腎陽といいます。

腎陽は精力の元気さのため、精子の運動率に関わってきます。腎陽があれば、精子も元気に活動しやすくなります。

腎陰

腎の陰を腎陰といます。簡単にいれば、精力の陰液となるものです。

精液量が少ない時は腎陰が不足している体質と考えられます。

瘀血(おけつ)

瘀血は血の滞りのことをいいます。

男性不妊においては、精索静脈瘤などはまさに血の滞りといえます。

体質

男性不妊の要因となる体質をまとめました。

腎陽虚

腎の精力の元気がない状態です。

  • 精子の運動率が悪い
  • 冷え性
  • 軟便がち
  • ED

腎陽虚の体質のときは、腎陽を補う漢方薬をつかいます。

腎陰虚

腎の陰液が不足した状態です。

  • 精液の量が少ない
  • 暑がり
  • 舌が紅い
  • ED

腎陰虚のときは腎陰を補っていきます。

腎陰陽両虚

腎陰と腎陽のどちらも不足した状態です。

  • 精子数、濃度が少ない
  • 奇形率が高い
  • ED

この場合は腎の陰陽の両方を補っていきます。

瘀血

血の巡りが悪い状態です。

  • 精索静脈瘤がある
  • ストレス
  • 血管が浮き出ている

この場合は血を巡らせる漢方薬をつかいます。

男性不妊でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

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