この記事を書いた人
・灯心堂漢方薬局 薬局長
・薬剤師歴10年以上
・店舗のLINE登録者数1000人以上
・漢方を通して、皆様が少しでも健康に過ごせる手助けをできればと思います。>>プロフィール記事はこちら
西山光です

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・灯心堂漢方薬局 薬局長
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身体に力が入って、筋肉がこわばっていませんか?
漢方の目線での筋肉の緊張の考え方について解説しています。
・筋肉の過度な緊張が長時間持続している状態
・漢方では、筋肉の緊張は「肝」が原因
・「肝」の気を巡らせることで、緊張が緩んでくる
この記事を読んでわかること
・筋肉の緊張とは
・漢方の考え方
・おすすめの食べ物
漢方をうまく取り入れて、いつも通りに生活を送れるようになればと思います。
力を抜けずに、筋肉に力が入った状態のことです。
筋肉が過緊張したり、緊張が長時間続くことで、凝りやこわばりにつながってきます。
・筋肉の過緊張
・緊張すると筋肉が固くなる
・こわばる
・無意識に体に力が入る
・筋肉の張り
・肩が上がる
・常に緊張状態
・ずっと緊張している感じ
・過緊張が続いて筋肉が痛い、筋肉が固い
当店に相談に来ていただいている方は、病院ではとくに原因がみつからず、ストレスが原因といわれている方が多いです。
何か疾患が隠れている可能性もありますので、まずは病院の受診をおすすめします。
テルネリンやチザニジンなどの筋緊張緩和剤などを使用することがあります。
漢方で筋肉の緊張を考えると「肝」が原因と言えます。
漢方では「肝が筋(筋肉)をつかさどる」という言葉があります。
「肝」の働きによって、筋肉が細かくコントールすることができます。
反対に「肝」の働きが悪くなると、筋肉をコントールすることができずに、過緊張状態が続いてしまいます。
「肝」の働きを整えることで、筋肉の緊張を緩めることができます。
西洋医学では筋肉は「第二の肝臓」ともいわれているそうです。
また「肝」は気のめぐりにも関係しており、緊張やストレスがかかることで、「肝」の働きが低下し、筋肉がこわばってきます。
筋肉の緊張に対しては症状にあわせて、釣藤散、抑肝散、柴胡疎肝湯などをつかいます。
筋肉の緊張から頭痛になる方は釣藤散が適しています。
釣藤散の釣藤鈎・菊花が肝の気を巡らせることで、慢性頭痛に効能効果があります。
肝の気の巡りが悪いことで、歯ぎしりにつながります。
筋肉の緊張があり、普段から歯ぎしりのある方は抑肝散が適しています。
胸周りの肝の気の巡りが悪いことで、側胸部痛が生じています。
筋肉の緊張から側胸部痛があるときは柴胡疎肝湯が適しています。
筋肉の緊張にはキャッツクローがおすすめです。
キャッツクローがよく、気を巡らせてくれます。
30代女性。肩の筋肉が常に緊張している。緊張が続き、肩が痛くなる。
筋肉の緊張を緩める漢方薬を2種類服用していただきました。
最初2週間服用していただいただけでも、「肩がだいぶ楽になりました。緊張が緩んだのがわかります」といっていただけました。
42歳男性。「首や肩の凝りが常にあって、それが影響してるのか、自律神経も影響しているように思えます。胸鎖乳突筋と僧帽筋の凝りが辛い。 凝りがひどくなると頭痛もするし、 長時間遊びにいったりするのも、凝りが酷くなったりで頭痛も出たり疲れやすくて億劫になる。」
この方も筋肉の緊張が続いていることでお悩みの方です。
「肝」の気を緩ませる漢方薬と、「肝」の気をめぐらせる漢方薬を服用していただきました。
まずは2週間服用し、「肩。腕は動きやすくなった。背中が薄くなった感じがある。首、肩ががちがちだったのが少し緩んできた。」
その後半年ほど服用していただき、筋肉の緊張も気にならなくなってきたため、終わりとなりました。
筋肉の緊張でお悩みの方はLINEでもいいので、お気軽にご相談くださいませ。