加味温胆湯の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

加味温胆湯の使い方

加味温胆湯は身体にたまる痰湿(ヌメリ)をとることで、神経症、不眠症に効果を発揮します。

痰湿があることで、気血の流れを邪魔され、気持ちではイライラ、不安につながり、夜は不眠になります。

加味温胆湯がヌメリをとってくれることで、気血が本来の流れに戻り、神経症、不眠症に効果を発揮します。

加味温胆湯が合わない人

加味温胆湯はヌメリをとることで、効果を発揮します。そのため、ヌメリが溜まっていない方の不眠、神経症には効果を発揮しません。

ヌメリが溜まっているか、一番簡単な見分け方は舌をみることです。舌の苔が厚ければ、ヌメリがたまっており、加味温胆湯が適しています。

また貧血傾向の方や、血虚のある方の不安、不眠症であれば帰脾湯が適し、いらいらが強い方の不眠は抑肝散、イライラと便秘がちであれば柴胡加竜骨牡蛎湯が適しています。

加味温胆湯

 加味温胆湯は、「万病回春」を原典とする、胃腸が虚弱な人の神経症や不眠症に用いられる漢方薬です。

効能・効果

体力中等度以下で、胃腸が虚弱なものの次の諸症:神経症、不眠症

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
ハンゲ5.0g,ブクリョウ4.0g,チンピ3.0g,チクジョ3.0g,サンソウニン2.0g,ゲンジン2.0g,オンジ2.0g,ニンジン2.0g,ジオウ2.0g,タイソウ2.0g,キジツ2.0g,ショウキョウ2.0g,カンゾウ2.0g

<成分・分量に関連する注意>
オンジ:本剤の服用により、糖尿病の検査値に影響を及ぼすことがあります。

用法・用量

本品1包に、水約500mL を加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
 生後3カ月未満の乳児。

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (4)高齢者。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:食欲不振、胃部不快感

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

3.1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

4.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (4)高齢者。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

3.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

4.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

5.小児の手の届かない所に保管してください

6.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)
 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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