舌痛症、口腔内灼熱症候群の漢方での体質改善のポイント

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西山光です

舌の痛みでお悩みではないですか?

漢方の目線での舌痛症の考え方について解説しています。

実際の相談事例もあるので、最後までご覧ください。

結論

舌痛症は、舌がヒリヒリ、ピリピリし、原因が不明の痛みのこと。

漢方では「火邪」「陰虚」が原因と考えられる。

「火邪」を冷まし、「陰虚」を潤すことで、症状は緩和されることが多いです。

 この記事を読んでわかること
・舌痛症とは
・漢方薬の考え方

漢方をうまく取り入れて、いつも通りに生活を送れるようになればと思います。

目次

舌痛症

舌痛症とは

舌痛症は口の中、舌に生じる原因不明の痛みのことです。

広い意味では、舌痛症は口腔内灼熱症候群(バーニングマウス症状郡)の症状の1つといわれています。

舌痛症の症状

舌痛症の症状は、名前の通り痛みがあることです。

痛みの感じ方は人それぞれで、ヒリヒリ、ピリピリ、灼熱感などがあります。

もし口内炎があって、痛みがあるときは口内炎が痛みと原因になるように、舌痛症の場合は痛みの原因がわからないことが特徴的です。

舌痛症の原因は?

舌痛症の原因についてはまだわかっていませんが、神経痛が原因ではないかといわれています。

治療法としても抗精神薬をつかい、神経痛に対応するような形になることが多いようです。

舌痛症の漢方での原因は火邪と陰虚

漢方では舌痛症の原因は火邪と陰虚と考えられます。舌痛症の治し方としては、火邪を追い出し、陰を潤す対応をとります。

火邪

舌痛症の症状で、ヒリヒリ、ピリピリ、灼熱感という実感があるように、漢方では「火邪」が関係しているといえます。

「火邪」は火の性質のため、灼熱感になり、ヒリヒリとした痛みを引き起こします。

「火邪」は様々な要因から生じますが、多いのは気滞というストレスが鬱滞することで、熱をもち、火邪となります。

陰虚

漢方では「陰」という潤いが不足した状態を「陰虚」といいます。

「陰」があることで「熱」を適切に冷まし、「熱」があることで「陰」を体温に温めることができます。

「陰虚」になることで、相対的に「熱」の量が多くなり、熱感を生じ、結果として舌痛症につながります。

「陰」を補い、潤すことで舌痛症は緩和されることが多いです。

舌痛症の位置

漢方では舌診といって、体質が舌に反映されます。

痛みの部位によって、どの臓腑に熱を持っているのか判断でき、つかう漢方薬も異なってきます。

舌先

舌先は心・肺の領域であり、心・肺に熱がこもっていると考えられます。

舌の中央

舌の中央は脾の領域であり、脾(胃腸)に熱がこもっていることが多いです。

舌の縁

舌の縁は肝の領域になり、肝は精神的なものと関係しています。

舌痛症といっても人によって体質は様々です。漢方での対応としては、熱を冷ます漢方薬や、潤いを補う漢方薬をつかいます。また痛む部位によっても、漢方薬を考える必要があります。

舌痛症におすすめの食べ物

おすすめの食べ物

漢方での目線で考えると舌痛症の方には、はちみつレモンが最適です。

漢方では効率的に潤いを与える構成として、「甘味と酸味」の組み合わせがいいと考えられています。

はちみつレモンはハチミツの甘味が陰を補い、レモンの酸味が収斂することで陰を漏れ出さないようにし、効率的に潤いを補います。

舌痛症の方が避けるべき食べ物

唐辛子

舌痛症に関しては、何を食べるかよりは、何を食べないかも重要になってきます。

火邪の熱をもった体質のため、温性の食べ物ものは避けることをおすすめします。

唐辛子などの香辛料、お酒、味の濃いものは向いていません。食べ物ではありませんが、タバコも熱の性質をもっており、避けた方がいいでしょう。

舌痛症の相談事例

40代男性。3か月くらいずっと舌先がヒリヒリし、痛い。辛い物を食べると、余計に悪化する。

舌先の舌痛症でお悩みの方の相談です。舌先の痛みであり、症状から肺の熱が原因と考え、肺の熱を冷ます漢方薬を服用していただきました。

3か月ほど服用し、「痛みが全くでなくなりました」といっていただき、お薬は終わりとなりました。

なかなか治らない舌痛症でお悩みの方はLINEでもいいので、お気軽にご相談くださいませ。

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