消風散の使い方と合わない人の特徴

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・灯心堂漢方薬局 薬局長
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西山光です
目次

消風散の使い方

漢方ではかゆみを「風」と表現します。消風散はまさにかゆみの「風」を消す漢方薬といえます。

消風散は防風、牛房子、蝉退、荊芥がかゆみの原因となる風を発散します。

消風散の苦参・石膏が冷やし、炎症を抑えます。

消風散の当帰・地黄・胡麻が血を養う働きがあり、肌に潤いを与えます。

消風散の1つの漢方薬でかゆみの原因の風を発散する働き、肌の炎症を抑える働き、肌に潤いを与える働きがあります。

消風散が合わない人

消風散はかゆみや湿疹・皮膚炎に対する生薬がバランス良く配合されています。

かゆみでも乾燥が強いときは当帰飲子、熱感と乾燥が強い場合は温清飲などの漢方薬の方が適しています。

消風散料

 消風散料は、「外科正宗」を原典とする、皮膚疾患に用いられる漢方薬です。

効能・効果

体力中等度以上の人の皮膚疾患で、かゆみが強くて分泌物が多く、ときに局所の熱感があるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、じんましん、水虫、あせも

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
トウキ3.0g,ジオウ3.0g,セッコウ3.0g,ボウフウ2.0g,ソウジュツ2.0g,モクツウ2.0g,ゴボウシ2.0g,チモ1.5g,ゴマ1.5g,センタイ1.0g,クジン1.0g,ケイガイ1.0g,カンゾウ1.0g

用法・用量

本品1包に、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
 生後3カ月未満の乳児。

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
 消化器:食欲不振、胃部不快感、腹痛

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
 偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
  下痢 

4.1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

5.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください

6.本剤の服用により、まれに症状が進行することもあるので、このような場合には、服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

3.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

4.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

5.小児の手の届かない所に保管してください

6.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)

 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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