逍遙散の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

逍遙散の使い方

逍遙散は、加味逍遙散の元となった漢方薬です。逍遙散に牡丹皮、山梔子が加わった漢方薬が加味逍遙散になります。

加味逍遙散=逍遙散+山梔子・牡丹皮

逍遙散は当帰・芍薬の血を養う生薬、柴胡・薄荷の気を巡らせる生薬、白朮・茯苓の気を補い、水をめぐらせる生薬から構成され、気・血・水に働く生薬がバランス良く配合されています。

逍遙散は気血水にバランス良く働くため、冷え性、虚弱体質、生理不順、不眠症、更年期など幅広い効能効果があります。

逍遙散が合わない人

加味逍遙散は逍遙散と比べ、山梔子・牡丹皮という熱を冷ます生薬が加わっており、逍遙散の症状に熱感、ほてりがある方に適しています。

生理不順、更年期でも瘀血が原因であれば桂枝茯苓丸、血虚・水滞が原因であれば当帰芍薬散、気滞・血虚があれば逍遙散が適しています。

逍遙散料

 逍遙散料は、「太平恵民和剤局方」を原典とする、主に婦人科疾患に用いられる漢方薬です。

効能  効果

体力中等度以下で、肩がこり、疲れやすく精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、不眠症、神経症、血の道症(血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。)

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
トウキ3.0g,シャクヤク3.0g,サイコ3.0g,ビャクジュツ3.0g,ブクリョウ3.0g,カンゾウ1.5g,ショウキョウ1.0g,ハッカ1.0g

用法・用量

本品1包に、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、熱いうちに煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1歳未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
 生後3カ月未満の乳児。

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸の弱い人。
 (4)高齢者。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
 消化器:吐き気・嘔吐、食欲不振

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
 偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

3.1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

4.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸の弱い人。
 (4)高齢者。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (6)次の症状のある人。
   むくみ
 (7)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

3.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

4.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

5.小児の手の届かない所に保管してください

6.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)
 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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