驚きやすい・ビクビクしやすいを改善するための漢方薬の選び方とその使い方

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西山光です

驚きやすい、ビクビクしやすいのは漢方では原因があるかもしれません。

不安になりやすく電車に乗るとドキドキしたり、息がつまったり、寝つきが悪かったりしませんか?

驚きやすいのは、神経過敏な状態といえます。

神経過敏な体質につかう漢方薬について説明します。

目次

漢方での驚きやすい原因は?

驚きやすい要因として、胆虚と血虚の体質が考えられます。

胆虚

漢方では「胆」は「中正の官」として、決断をする臓腑と考えられています。

「胆」がしっかり腰をすえて、落ち着いていなければ、気持ちを落ち着けることができません。

「胆」が落ち着いていない状態を「胆虚」といいます。

血虚

「血虚」とは漢方では「血」が不足している状態といえます。

とくに心の血が不足すると、気持ちが落ち着かず、動揺しやすくなります。

しっかり心の血を養うことで、気持ちが落ち着きやすくなります。

驚きやすいときの漢方薬

驚きやすい体質を改善するための漢方薬に桂枝加竜骨牡蛎湯と帰脾湯があります。

桂枝加竜骨牡蛎湯

桂枝加竜骨牡蛎湯は、驚きやすいような神経過敏な方につかう漢方薬です。

桂枝加竜骨牡蛎湯で重要な生薬は、竜骨と牡蛎です。

竜骨は哺乳類の化石、牡蛎はカキの貝殻のことです。

竜骨・牡蛎が一緒に組み合わさり、不安な気持ちを鎮めてくれます。

不安な気持ちを鎮めることで、不眠症の方にもつかわれます。

驚きやすい、ビクビクしやすい神経過敏のときには桂枝加竜骨牡蛎湯が適しています。

帰脾湯

帰脾湯は精神不安に効能効果がある漢方薬です。

帰脾湯の特徴としては、酸棗仁・竜眼肉という心の血を養う生薬が入っていることです。

酸棗仁・竜眼肉が心の血を養うことで、気持ちが落ち着きます。

精神不安、不眠症があれば帰脾湯が適しています。

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