麻黄附子細辛湯の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

麻黄附子細辛湯の使い方

麻黄附子細辛湯はその名通り、麻黄・附子・細辛から構成されています。

麻黄・附子・細辛もすべて温める生薬にて、身体の奥から温め、カゼの邪を追い出します。

麻黄附子細辛湯が合わない人

麻黄附子細辛湯は、『傷寒論』では少陰病期に記載のある漢方薬で、表から裏に入ってきたときに使用しています。

身体がしっかりしていれば、カゼの邪が入って来ても、体表にてカゼと戦うことができますが、虚の傾向があると体表で戦うことができず、裏に入ってきます。

カゼで発熱もしっかりあれば葛根湯、カゼで寒気が強く、熱があまりあがらないときは麻黄附子細辛湯が適しています。

麻黄附子細辛湯

 サンワロンM顆粒は,漢方処方「麻黄附子細辛湯」の水製エキスを服用しやすい顆粒の分包にしたものです

効能・効果

体力虚弱で,手足に冷えがあり,ときに悪寒があるものの次の諸症:感冒,アレルギー性鼻炎,気管支炎,気管支ぜんそく,神経痛

成分と分量

本品1日量 6包(4.5g)中に次の成分を含んでいます。
サンワロンM水製エキス 1.5g(マオウ6g,サイシン4.5g)、加工ブシ末1.5g

用法・用量

次の1回量を1日3回食前又は食間に服用すること。

[年令:1回量]
大人(15才以上):1〜2包
15才未満:服用しないこと

相談すること

1.次の人は服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人,体の弱い人)。
 (4)胃腸の弱い人。
 (5)のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人。
 (6)発汗傾向の著しい人。
 (7)高齢者。
 (8)今までに薬などにより発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
 (9)次の症状のある人。
  排尿困難
 (10)次の診断を受けた人。
  高血圧,心臓病,腎臓病,甲状腺機能障害

2.服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること

[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ
消化器:吐き気・嘔吐,食欲不振,胃部不快感
その他:発汗過多,全身倦怠感,発熱,動悸,のぼせ,ほてり,口唇・舌のしびれ

 まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。

[症状の名称:症状]
肝機能障害:発熱,かゆみ,発疹,黄疸(皮膚や白目が黄色くなる),褐色尿,全身のだるさ,食欲不振等があらわれる。

3.1ヵ月位(感冒に服用する場合には5〜6日間)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師又は登録販売者に相談すること

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管すること。
(2)小児の手の届かない所に保管すること。
(3)他の容器に入れ替えないこと。(誤用の原因になったり品質が変わる。)
(4)1包を分割した残りを服用する場合には袋の口を折り返して保管し,2日以内に服用すること。

三和生薬(株) 添付文書情報: J0601010973_21_A.pdf
会社名:三和生薬株式会社
住所:栃木県宇都宮市平出工業団地6-1

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