この記事を書いた人
・灯心堂漢方薬局 薬局長
・薬剤師歴10年以上
・店舗のLINE登録者数2000人以上
・漢方を通して、皆様が少しでも健康に過ごせる手助けをできればと思います。>>プロフィール記事はこちら
西山光です


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「同じように働いているのに、なぜか自分だけ疲れがひどい」
「いろんな疲労対策を試したけど、どれもいまいち改善しない」
——そんなお悩みではないですか?
実はそれ、対策が悪いのではなくて、ご自身の体質に合っていなかっただけかもしれません。
漢方では、ひとくちに「疲れ」といっても、その人の体質によって原因も、合う漢方薬も、おすすめの食べ物も変わってきます。
同じ疲れでも、タイプが違えば打つ手は正反対、なんてこともよくあります。
この記事では、漢方の目線でみた疲労の体質を6つのタイプに分けて、それぞれの特徴・セルフチェック・合う漢方薬・食べ物・ツボまで、できるだけ具体的に掘り下げてみます。
ご自身がどのタイプに近いか、探しながら読んでいただけたらと思います。



タイプの話に入る前に、土台になる考え方を少しだけ。漢方では、体を構成する3つの要素で考えます。
そして、これらを生み出し・たくわえる工場のような役割を「五臓」が担います。疲れと関わりが深いのは、消化吸収でエネルギーを作る「脾(ひ=胃腸)」、生命力をたくわえる「腎(じん)」、気の巡りや自律神経と関わる「肝(かん)」です。
——これらを頭の片隅に置きながら、6タイプを見ていきましょう。



いちばん多い、基本の疲れタイプです。エネルギーである「気」が足りなくなった状態で、胃腸(脾)の弱りがからんでいることがほとんどです。
気を補う、お米・いも類・かぼちゃ・きのこ・鶏肉など、消化のよい温かいものがおすすめです。冷たい飲み物や生ものの食べすぎは胃腸を冷やして弱らせるので控えめに。がんばりすぎず、こまめに休むことも立派な養生です。
足三里(膝の少し下、すねの外側)。胃腸を整え、疲労回復を助ける定番のツボです。



「気」ではなく、栄養とうるおいを運ぶ「血」が足りないタイプです。女性に多くみられます。
血を補う、赤身肉・レバー・卵・黒ごま・なつめ・ほうれん草・にんじんなど、色の濃い食材を意識して。無理なダイエットや睡眠不足は「血」を消耗するので要注意です。夜更かしは血を養う時間を奪ってしまうので、なるべく早めの就寝を。
血海(けっかい/膝のお皿の内側上)。その名のとおり「血」に関わるツボです。
気虚と血虚が重なった状態です。長く続いた疲れや、病後・産後など、心身をしっかり消耗したあとに多くみられます。慢性的な疲れの方は、このタイプにあてはまることが少なくありません。
気を補う食材と血を補う食材を、どちらも取り入れるのがポイント。とにかく「消耗を減らして、ためる」時期です。焦らず、休むことを最優先にしてくださいね。
生命力の根っこである「腎」が弱り、特に体を温める力(陽気)が不足したタイプです。副腎疲労と呼ばれる状態とも重なりやすく、加齢や働きすぎでもあらわれます。
腎を養い、体を温める、黒い食材(黒豆・黒ごま・きくらげ)、えび、くるみ、山いも、根菜やしょうが)がおすすめです。冷たい飲食はできるだけ避け、腰やお腹を冷やさない服装を。湯船にしっかり浸かるのも、このタイプには大事な養生です。
腎兪(じんゆ/腰の、背骨の両脇)。手のひらやカイロで温めるだけでも、ほっとしますよ。
同じ腎の弱りでも、こちらは体をうるおし・鎮める力(陰液)が不足したタイプ。腎陽虚とは逆に、「冷え」ではなく「ほてり」が出るのが特徴です。
うるおいを補う、山いも・白きくらげ・れんこん・豆腐・黒ごま・梨などを。辛いものやアルコール、夜更かしは「陰」をさらに消耗させるので控えめに。火照るからと冷たいものを取りすぎると、別の不調を招くこともあるので、ほどほどに。
「足りない」のではなく、「気が巡らず、つまっている」タイプです。ストレスや緊張が続くと、自律神経と関わる「肝」のはたらきが乱れて、気の流れがとどこおります。
気を巡らせる、香りのよいものがおすすめです。柑橘類(みかん・ゆず)、しそ、みつば、セロリ、ミントなど。軽い運動やウォーキングで体を動かし、深く呼吸することも、巡りを助けてくれます。
ここまで読んで、「いくつも当てはまるかも」と感じた方も多いと思います。
それはごく自然なことで、実際のところ、多くの方はこれらのタイプが混ざり合っています。
気虚と血虚が重なれば気血両虚、ストレスと冷えが同居している、なんてこともよくあります。
だからこそ、「この症状にはこの漢方薬」と一律に決めるのではなく、今のあなたの体質の組み合わせを見極めることが大切なんです。ここは、私たちのような漢方の専門家にいちばん相談していただきたいところです。
舌の状態(舌診)や、お困りごとの出方をうかがうと、タイプの見当がぐっとつきやすくなります。



「自分がどのタイプか、いまいち分からない」「いくつか試したけど合わなかった」——そんな方こそ、ぜひ一度ご相談ください。灯心堂漢方薬局では、130種類以上の生薬の中から、お一人おひとりの体質をていねいにうかがって、その方に合った漢方薬と養生をご提案しています。
まずは気軽に、LINEからお声がけくださいね。ご来店が難しい遠方の方には、オンライン相談・全国発送も承っています。「いきなり相談はちょっと…」という方は、【かんたん体質分析】からご自身のタイプを知ってみるのもおすすめです。


















