九味檳榔湯の使い方と合わない人の特徴

 この記事を書いた人

・灯心堂漢方薬局 薬局長
・薬剤師歴10年以上

店舗のLINE登録者数1000人以上
・漢方を通して、皆様が少しでも健康に過ごせる手助けをできればと思います。>>プロフィール記事はこちら

西山光です
目次

九味檳榔湯の使い方

九味檳榔湯は気を巡らせることで、水をめぐらせ、むくみ、関節の腫れに効能効果があります。

九味檳榔湯が合わない人

九味檳榔湯は気を巡らせることが中心の働きのため、気滞がない方、お腹が緩い方には適していません。

むくみの症状でお悩みであれば、五苓散が使いやすいです。

九味檳榔湯

かつては脚気(ビタミンB1欠乏症)様症状である足のむくみ,痛み,動悸(どうき),息切れなどによく使われた処方です。今日の日本では食生活が改善された一方で,手軽に摂れる食品が豊富になり,不規則な社会生活とあいまって,食の偏りが目立つようになりました。生活面の整備が進み,汗をかきにくい環境になった中で,水分や味の濃い物の摂り過ぎで体に余計な水を溜めこんでしまうようです。このような偏食や水分代謝の異常により,下半身のだるさ,むくみを訴える現代人が多くなっています。
 このような方に九味檳榔湯エキス細粒G「コタロー」がよく用いられます。食生活が乱れて,全身の倦怠感を訴えて,下肢の腫(は)れ・だるさ,過食していないのに太る(水太り),むくむなどの症状にぜひ活用してください。

効能・効果

体力中等度以上で,全身倦怠感があり,とくに下肢の倦怠感が著しいものの次の諸症:疲労倦怠感,むくみ,関節のはれや痛み,動悸,息切れ,神経症,更年期障害,胃腸炎

成分・分量

3包(4.8g)中

成分分量内訳
水製エキス2.96g(ビンロウジ3.2g,コウボク・ケイヒ・キッピ・ブクリョウ各2.4g,ソヨウ1.2g,カンゾウ・ダイオウ・モッコウ・ショウキョウ・ゴシュユ各0.8g)

用法・用量

大人(15歳以上):1包:3回
15歳未満7歳以上:2/3包:3回
7歳未満4歳以上:1/2包:3回
4歳未満2歳以上:1/3包:3回
2歳未満:1/4包:3回

注意

■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください
 生後3ヵ月未満の乳児。
2.本剤を服用している間は,次の医薬品を服用しないでください
 他の瀉下薬(下剤)
3.授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避けてください
■相談すること
1.次の人は服用前に医師,薬剤師または登録販売者に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦または妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人,体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤,かゆみ等を起こしたことがある人。
2.服用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので,直ちに服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師または登録販売者に相談してください

[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤,かゆみ
消化器:はげしい腹痛を伴う下痢,腹痛

3.服用後,次の症状があらわれることがありますので,このような症状の持続または増強が見られた場合には,服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師または登録販売者に相談してください
 軟便,下痢
4.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し,この文書を持って医師,薬剤師または登録販売者に相談してください

製造販売元

小太郎漢方製薬(株) 添付文書情報: J1301000092_04_A.pdf
会社名:小太郎漢方製薬株式会社
住所:〒531-0071 大阪市北区中津2丁目5番23号

友だち追加
目次