加味逍遙散加川芎地黄(加味逍遙散加川きゅう地黄)の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

加味逍遙散加川芎地黄の使い方

加味逍遙散加川芎地黄は加味逍遙散に川芎・地黄が加わった漢方薬です。川芎・地黄が加わることで血を養う働きを強化しています。

加味逍遙散加川芎地黄=加味逍遙散+川芎・地黄

加味逍遙散加川芎地黄に入っている、当帰・芍薬・川芎・地黄は四物湯の組み合わせで知られ、血を養う重要な組み合わせです。

加味逍遙散に血を養う川芎・地黄が入ることで、肌の潤いが少ない方、血虚のある方に適して漢方薬になっています。

加味逍遙散の症状にプラスで血虚の症状でもお悩みであれば、加味逍遙散加川芎地黄が適しています。

加味逍遙散加川芎地黄が合わない人

加味逍遙散加川芎地黄は血を養う働きが強いため、血虚が少ない方には向いていません。血虚が少し気になる程度であれば、通常の加味逍遙散の方が適しています。

加味逍遙散加川芎地黄の注意点としては、地黄が入っていることです。地黄は補腎と養血の働きがありますが、補う働きが強すぎる分、胃に重たくなります。

加味逍遙散加川芎地黄は胃腸がとても弱い方には向いていません。

加味逍遙散料加川キュウ地黄 

(別名:加味逍遙散合四物湯)

 加味逍遙散料加川キュウ地黄は、「本朝経験方」を原典とする、肌にうるおいが少なく体質虚弱な婦人で胃腸障害がなく、肩こり、疲れやすく精神不安等があり便秘傾向がある人の、冷え症や月経不順、更年期障害、血の道症、湿疹、しみに用いられる漢方薬です。

効能・効果

体力中等度以下で、皮膚があれてかさかさし、ときに色つやが悪く、胃腸障害はなく、肩がこり、疲れやすく精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときにかゆみ、便秘の傾向のあるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎、しみ、冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症( 血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期などの女性ホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことです。)

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
トウキ3.0g,ビャクジュツ3.0g,サイコ3.0g,サンシシ3.0g,ショウキョウ1.0g,シャクヤク3.0g,ブクリョウ3.0g,ボタンピ2.0g,カンゾウ1.5g,ハッカ1.0g,センキュウ3.0g,ジオウ3.0g

用法・用量

本品1包に、水約500mL を加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
 生後3カ月未満の乳児。

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢をしやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (7)次の症状のある人。
   むくみ
 (8)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:吐き気・嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
腸間膜静脈硬化症:長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。

3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
  下痢

4.1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

5.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (7)次の症状のある人。
   むくみ
 (8)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病

3.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

4.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

5.小児の手の届かない所に保管してください

6.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)
 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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