牛車腎気丸の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

牛車腎気丸の使い方

牛車腎気丸は八味地黄丸に牛膝・車前子が加わった漢方薬です。

牛車腎気丸=八味地黄丸+牛膝・車前子

牛車腎気丸は八味地黄丸の補腎と温める働きに、牛膝・車前子の水をめぐらせる生薬がくわわり、むくみ、しびれにより相性が良い漢方薬となっています。

よくしびれなどに使用しますが、牛車腎気丸には桂皮・附子という温める生薬が入っているため、冷えてむくみ、しびれがある方に適しています。

牛車腎気丸が合わない人

牛車腎気丸は温める漢方薬であるため、炎症があるとき、暑がりの方のしびれ・むくみには余計に熱を加えてしまうことになり、相性が悪いです。冷えて、しびれ、むくみがあるときに牛車腎気丸です。

しびれでも瘀血からのしびれ、腰痛であれば疎経活血湯、脳卒中後のような虚弱体質のときにしびれには補陽還五湯が適しています。

牛車腎気丸料

 牛車腎気丸料は、「済生方」を原典とする、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少又は多尿で時に口渇がある人の、下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみに用いられる漢方薬です。

効能・効果

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量が減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの次の諸症:下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
ジオウ6.0g,サンシュユ3.0g,サンヤク3.0g,タクシャ3.0g,ブクリョウ3.0g,ボタンピ3.0g,ケイヒ1.0g,ゴシツ3.0g,シャゼンシ3.0g,ブシ0.5g

用法・用量

本品1包に、水約500mL を加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数回分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
 生後3カ月未満の乳児。

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (4)のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
 消化器:食欲不振、胃部不快感、腹痛
 その他:動悸、のぼせ、口唇・舌のしびれ

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
 間質性肺炎:階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
 肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。

3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
  下痢

4.1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (4)のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人。
 (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。

3.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

4.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

5.小児の手の届かない所に保管してください

6.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)
 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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