治打撲一方の使い方と合わない人の特徴

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西山光です
目次

治打撲一方の使い方

治打撲一方は腫れをとる生薬、炎症を抑える生薬、内出血の血のめぐりを改善する生薬から構成され、打撲や捻挫に効能効果があります。

川芎が血の循環を改善することで、打撲で残る内出血の血のめぐりがよくなります。

治打撲一方は打撲などによる内出血をめぐらせますが、西洋の薬のように血液をサラサラにするような働きではないため、打撲と出血がある方でも服用していただいて大丈夫です。

治打撲一方が合わない人

治打撲一方は効能効果にも「体力に関わらず使用でき」とあり、打撲などでお悩みの方であれば広く使用することができます。

打撲でも腫れはあまりなく、内出血だけの打ち身の症状であれば桂枝茯苓丸の方が血をめぐらせてくれます。

治打撲一方

 治打撲一方は、「一本堂医事説約」を原典とする、打撲によるはれ及び痛みに用いられる漢方薬です。

 治打撲一方は『だぼくいっぽう』と読みますが、『だぼくいっぽう』と間違えられやすいです。

効能・効果

体力に関わらず使用でき、はれ、痛みがあるものの次の諸症:打撲、捻挫

成分と分量

1包(大人1日量)中に次の成分を含んでいます。
センキュウ3.0g,ボクソク3.0g,センコツ3.0g,ケイヒ3.0g,カンゾウ1.5g,チョウジ1.0g,ダイオウ1.0g

用法・用量

本品1包に、水約500mLを加えて、半量ぐらいまで煎じつめ、煎じかすを除き、煎液を3回に分けて食間に服用してください。
上記は大人の1日量です。
大人(15歳以上):上記の通り
7歳~14歳:大人の2/3
4歳~6歳:大人の1/2
2歳~3歳:大人の1/3
2歳未満:大人の1/4
3か月未満:服用しないこと

<用法・用量に関連する注意>
(1)用法・用量を厳守してください。
(2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(3)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
(4)煎じ液は、必ず熱いうちにかすをこしてください。
(5)本剤は必ず1日分ずつ煎じ、数日分をまとめて煎じないでください。

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください

相談すること

1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (7)次の症状のある人。
   むくみ
 (8)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病
 (9)次の医薬品を服用している人。
   瀉下薬(下剤) 

2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
 皮膚:発疹・発赤、かゆみ
 消化器:はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛

まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
 偽アルドステロン症、ミオパチー:手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。

3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください
  軟便、下痢 

4.1週間位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師に相談してください

5.長期連用する場合には、医師又は薬剤師に相談してください

保管及び取扱い上の注意

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください(誤用の原因になったり品質が変わります。)。
(4)煎じ液は腐敗しやすいので、冷暗所又は冷蔵庫等に保管し、服用時に再加熱して服用してください。
(5)生薬を原料として製造していますので、製品の色や味等に多少の差異を生じることがあります。

注意

1.次の人は服用しないでください
  生後3カ月未満の乳児。

2.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください

3.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談してください
 (1)医師の治療を受けている人。
 (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
 (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
 (4)胃腸が弱く下痢しやすい人。
 (5)高齢者。
 (6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。
 (7)次の症状のある人。
   むくみ
 (8)次の診断を受けた人。
   高血圧、心臓病、腎臓病
 (9)次の医薬品を服用している人。
   瀉下薬(下剤)

4.服用に際しては、説明文書をよく読んでください

5.直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください

6.小児の手の届かない所に保管してください

7.その他
 (1)医薬品副作用被害救済制度に関するお問い合わせ先
   (独)医薬品医療機器総合機構
   http://www.pmda.go.jp/kenkouhigai.html
   電話 0120-149-931(フリーダイヤル)
 (2)この薬に関するお問い合わせ先
   灯心堂漢方薬局
   管理薬剤師:西山光
   受付時間:10時から19時まで(土曜日は14時まで)(但し日曜祝日は除く)
   電話:06-6192-3020
   FAX:06-6192-3021

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