灯心堂漢方薬局

化膿したとき、化膿しやすい体質につかう漢方薬3つの違い、使い分けについて説明

化膿性皮膚疾患

 

化膿性皮膚疾患とは、化膿症状をおこる病気の総称です。

 

化膿は細菌以外にも、皮膚の乾燥などからも生じることがあります。

 

化膿がみられるものは、皮膚疾患の多くが当てはまり、ニキビ、接触性皮膚炎、汗疱、アトピー性皮膚炎、バルトリン腺膿瘍などあります。

 

化膿性皮膚疾患は総称のため、化膿がみられれば化膿性皮膚疾患の範囲に入ります。

 

現代では、化膿は抗生物質というとてもいいお薬がありますが、耐性菌や人によっては再発を繰り返すなどあり、そういった場合は次に漢方薬を考えてもいいかもしれません。

 

化膿につかう漢方薬は?

化膿性皮膚疾患の効能効果のある漢方薬に、排膿散及湯、十味敗毒湯、千金内托散があります。

 

排膿散及湯

排膿散及湯の効能効果:「化膿性皮膚疾患の初期又は軽いもの、歯肉炎、扁桃炎(体力に関わらず、使用できます。)」

 

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は名前の通り、排膿の漢方薬です。

 

排膿散及湯の成り立ちとしては、排膿”散”と排膿”湯”が合体し、排膿を目的とした漢方薬としてつくられました。

 

排膿散及湯のなかで重要な生薬は桔梗(ききょう)・枳実(きじつ)です。

 

桔梗・枳実が排膿に働き、桔梗・枳実が相乗効果で膿を出します。

 

甘草・大棗・生姜・芍薬が気血を養い、営衛を充実し、排膿しやす土台をつくります。

 

十味敗毒湯

十味敗毒湯の効能効果:「体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫」

 

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)は10個の生薬から構成される、敗毒する漢方薬です。

 

十味敗毒湯の主薬は桔梗で排膿の生薬です。

 

排膿散及湯と異なる点は、十味敗毒湯にはかゆみの原因となる風を発散する生薬が多く入っていることです。

 

十味敗毒湯の川芎・独活・防風・荊芥は風を発散し、じんましん、湿疹・皮膚炎にも効果を発揮します。

 

化膿性皮膚疾患とかゆみがあるときは、十味敗毒湯が適しています。

 

千金内托散

千金内托散の効能効果:「体力虚弱で,患部が化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患の初期,痔,軽いとこずれ」

 

千金内托散(せんきんないたくさん)は医療用にないため、なかなか目にすることはない漢方薬ですが、とてもいい漢方薬なので紹介します。

 

虚弱体質あるいは体力が衰えているために、化膿した部分からいつまでも膿(うみ)が排出できずに、長引いたものに用います。

 

自分で自覚していなくても、慢性的に膿みやすい方は体力虚弱な体質の可能性があります。

 

処方名にある「内托」は「膿を外へ追い出す力もないような方の体力をつけて、体の内側の回復力(免疫力)を高めて、膿を排出させ、肉芽の形成を促進させる」という意味です。

 

千金内托散で重要になるのは人参と黄耆です。

 

人参と黄耆は強く気を補う生薬で、身体の内側から膿を出しやすい体質をつくります。

 

とくに黄耆は皮膚に気を補い、気をめぐらせる働きがあります。

 

桔梗・白芷が排膿し、膿を出してくれます。

 

千金内托散は気を補う働きと排膿の働きが組み合わせることで、虚弱体質で膿やすい方に向いた漢方薬となっています。

 

千金内托散の詳しい説明はこちら→

 

まとめ

 

・化膿性皮膚疾患の初期→排膿散及湯

 

・化膿性皮膚疾患とかゆみ→十味敗毒湯

 

・虚弱体質の化膿性皮膚疾患→千金内托散

 

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