【漢方】生理血がねばねばする4つの体質~血がサラサラしなくなった理由とは?
生理血がねばねば
生理血の性状が粘稠な状態のことです。
生理血はサラッとしていることが多いのですが、ねばねばしているときの漢方での考え方をまとめています。
生理時にみられるドロドロしたものは剥がれた子宮内膜であり、問題はありません。
生理血がドロドロするときの詳しい説明はこちらのサイトを参考にしてください→
ここでの粘稠な生理血というのは剥がれた子宮内膜のことを言っているのではなく、生理血全体が粘性をもっている状態のことについて説明します。
生理血がねばねばしている漢方での原因、理由は?
生理血がねばねばする漢方での原因は、心肝火旺、湿熱、痰湿、瘀熱などの体質の可能性があります。
心肝火旺
陽気が盛んな体質や辛い物を好む嗜好、過度の心労、ストレスなどによって心と肝が火旺となっています。
心と肝は漢方において精神症状に関与する臓であり、それらの火が盛んになり、イライラ、顔面紅潮、火熱で煮詰まって生理血も粘稠になります。
・生理量が多い
・生理血が鮮紅
・顔面紅潮
・不眠
・イライラ
・胸脇が張る
これらにあてはまるときは心肝火旺の体質の可能性があります。
そのようなときは心と肝の熱を冷ます漢方薬をつかう必要があります。
湿熱
湿邪に熱があわさった状態です。
食事の不摂生、疲れなどで脾の働きが弱り、湿をため込み、熱化することで湿熱になります。
ほかにも脂っこい食事、甘いものの食べ過ぎ、考え事、抑うつにて肝鬱となり、それと一緒に脾が弱くなっていることも考えられます。
・生理血が粘稠で臭いもある
・頭が張って重たい
・帯下が多く、黄色で臭いもある
これらにあてはまるときは湿熱をため込みやすい体質の可能性があります。
湿を追い出しながら、一緒に熱を冷ます漢方薬をつかいます。
痰湿下注
前述の湿熱と似ているところもありますが、痰湿下注の方は湿”熱”とまで熱化にまでは至っていません。
食事の不摂生、つかれ、湿度の高いところでの生活、雨にうたれることによって脾が冷え、湿をためこみやすくなります。
・生理量が少ない、色もうすい
・悪心
・めまい
これらにあてはまるときは痰湿をため込みやすい体質の可能性があります。
痰湿をさばき、追い出す漢方薬をつかいます。
瘀熱血瘀
ストレス、つかれ、心労などから肝鬱が生じ、それにより気のめぐりが悪くなります。
気のめぐりは血のめぐりとも関連しているため、血の停滞が起こり、そこに熱がむすびつくことで生じます。
・生理血が粘稠で量が多い
・生理血の色が暗紫色で血の塊が多い
・下腹部が痛む
これらにあてはまるときは瘀熱血瘀の体質の可能性があります。
このようなときは原因となっている血のめぐりを改善する漢方薬をつかいます。
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