【漢方】口の中がしょっぱい2つの体質
とくに原因がないのに口がしょっぱい、塩辛いと感じている方はいませんか?
口の苦みという味覚障害として考えると原因としては,亜鉛欠乏,糖尿病,腎不全などの全身疾患,感冒,舌粘膜疾患,心因性などが挙げられます。
それら以外の原因不明のものは特発性に分類されます。
ここでは漢方での口が塩辛い症状についての考え方と説明します。
漢方では五臓と五味という考え方があり、肝・心・脾・肺・腎の五臓にはむすびつきの強い五味をもっています。
・肝と酸味
・心と苦味
・脾と甘味
・肺と辛味
・腎と塩辛味
五臓と味の関係からも、塩辛く感じるのは、腎と関連があると考えられます。
・腎陽虚(冷え、寒がる)
これらの2つの状態について説明します。
腎陰虚
加齢、過労、長い不調などによって腎陰を消耗し、腎陰虚となり、口の中が塩辛くなる症状が起こると考えられます。
陰というのは体を冷やす液体であり、陰虚になると体は熱に傾き、ほてりなどの症状がでるようになります。
・頭のふらつき
・耳鳴り
・腰、ひざがだるい
・ほてり
・睡眠が浅い
・舌が紅い
これらにあてはまるときは腎陰虚の体質の可能性があります。
不足している腎陰を補う漢方薬をつかう必要があります。
腎陽虚
加齢、過労、長い不調などによって腎陽を消耗し、腎陽虚となり、口の中が塩辛くなる症状が起こると考えられます。
陽気というは体を温めるエネルギーのことです。
陽虚というのは体を温める力が弱い状態であるため、冷えなどの症状が多くみられます。
・息切れ
・寒がる
・手足の冷え
・腰、ひざのだるさ
・夜間尿
・淡胖舌
これらにあてはまるときは腎陽虚の体質の可能性があります。
不足している腎陽を補い、身体を温める必要があります。
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