【漢方】寝汗をかきやすい2つの体質~ねあせも漢方で考えることができます~
寝汗
寝汗とは寝ているときに汗をかくことです。
一般的には自律神経やホルモンバランスが原因といわれています。
漢方では寝汗にもきちんと体質、状態に原因があります。
寝汗について漢方から考えたいと思います。
大きく理由は2つあります。
1つは気の不足です。
気が不足していると、汗の穴を閉じることができず、汗がもれでるようになります。
汗をかくため、身体に過剰にものがたまっているイメージがありますが、気の不足が寝汗の原因になることがあります。
汗の穴をしっかり閉じることができるように、黄耆などの生薬で気を補います。
もう1つは気のめぐりの問題です。
気は昼間は身体の外をめぐり、夜になると陰のなかに気が戻る流れになっています。
気がきちんと陰のなかへ戻ることができればいいのですが、気の流れに問題があると、夜間に気が陰に戻ることができずに寝汗となります。
気のめぐりに問題がある時は、気のめぐりの漢方薬をつかいます。
寝汗の漢方薬は?
寝汗について記載のある漢方薬に、補中益気湯、人参養栄湯、十全大補湯、柴胡桂枝乾姜湯があります。
気虚の寝汗
気が足りていないことで、汗の穴をしっかり閉じることができず、汗が漏れ出て、寝汗となる状態です。
寝汗をかく、一番の原因は気の不足のため、気を補う必要があります。
・虚弱体質
・疲労倦怠感
・食欲不振
これらにあてはまるときは気虚による寝汗の可能性があります。
不足している気を補う漢方薬に補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯があります。
補中益気湯、十全大補湯、人参養栄湯には人参・黄耆(おうぎ)が入っています。
人参と黄耆の組み合わせで強く気を補ってくれます。
補中益気湯は気を補い、気を体表までめぐらせます。
十全大補湯は、気だけでなく、血も補う漢方薬になります。
人参養栄湯は気もを補い、さらに収斂する働きも加わった漢方薬になります。
気滞の寝汗
気の鬱滞があること、水の流れも悪くなり、頭部の発汗、ねあせとなります。
・冷え性
・神経過敏
・頭部の発汗
これらにあてはまるときは気滞からのねあせの可能性があります。
気のめぐりを改善し、ねあせの漢方薬に柴胡桂枝乾姜湯があります。
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)の効能効果に「体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるもの」とあります。
柴胡桂枝乾姜湯は更年期のときにもよく使用される漢方薬です。
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