【漢方】一日中眠たい、眠りたがる3つの体質~湿困脾陽・心脾両虚・腎陽虚~
やたら1日中眠りたがるけど、呼べばすぐに目を覚ますが、また眠ってしまう方はいませんか?
ナルコレプシーなどの病的なものは病院でしっかり治療をうける必要があります。
このような眠りたがる状態について漢方の視点で考えたいと思います。
・心脾両虚(食欲不振、軟便)
・腎陽虚(寒がり、腰・膝の冷え)
上記の3つの体質にわけ、それぞれの状態について説明します。
湿困脾陽
雨にうたれたり、湿気の多いところで過ごしたり、生もの・冷たいものの食べ過ぎたり、脾胃の働きが弱かったりすると、身体に湿気がたまりやすくなり、脾陽がめぐらず、眠気となります。
・頭がしめつけられるように重い
・手足がおもだるい
・食欲不振
・みぞおちが張る
・口が粘る
・軟便
・白膩苔
これらにあてはまるときは湿困脾陽の状態の可能性があります。
胃腸の働きを助け、身体にたまっている湿気を追い出す漢方薬をつかう必要があります。
心脾両虚
悩みごと、ストレス、長引く不調、食事の不摂生、などによって心血の消耗と脾気不足によって心神が養うことができず、眠りたがるようになります。
・いつも眠い
・顔色につやがない
・食欲不振
・軟便
・動悸
・息切れ
・生理不順
・生理量が少ない
これらにあてはまるときは心脾両虚の体質の可能性があります。
心血を養い、脾胃の働きを強くするような漢方薬をつかう必要があります。
腎陽虚
腎陽というのは体を温める陽気のことです。
身体を温める陽気が不足することで体も冷え、元気もなく、眠気となります。
・けん怠感
・いつも眠い
・尿量が少ない
・むくみ
・腰が冷えていたい
・腰、ひざの冷え
・寒がり
・口唇が青紫
これらにあてはまるときは腎陽虚の体質の可能性があります。
腎陽の温める力が弱っているので、身体の奥から温める漢方薬をつかう必要があります。
眠りたがる、一日中眠たいに対する効能効果のある漢方薬はありません。
そのため、疲れやすい、不眠などのほかの症状から体質にあった漢方薬を選ぶ必要があります。
気になるときはお気軽にご相談ください。
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